SNSでFISに対する不満を露わにしたグー。その内容はかなり辛辣だ(C)Getty Images 雪上のスーパースターが…

SNSでFISに対する不満を露わにしたグー。その内容はかなり辛辣だ(C)Getty Images

 雪上のスーパースターが怒りをぶちまけている。

 目下開催中のミラノ・コルティナ五輪でフリースタイルスキー女子の中国代表であるアイリーン・グー(谷愛凌)は、現地時間2月15日に自身のインスタグラムを更新。そこで国際スキー・スノーボード連盟(FIS)への不満を展開した。

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 現在28歳のグーは、銀メダルを手にしたスロープスタイルをはじめとする3種目に出場する。現地時間2月16日にはビッグエア決勝を、同19日にはハーフパイプ予選を控えている状態だ。

 ここからまさに正念場という局面でグーは「FISがビッグエア決勝とハーフパイプ練習を完全に重複する日程で組んだので、ハーフパイプの練習を丸1日欠席するしかなくなりました」と公表。試合を含めたFISの過密なスケジュール調整に苛立ちを露わにした。

「私はハーフパイプ種目に出場するスノーボーダーたちとの合同練習や、1時間だけでも個別に単独練習の時間を設けてもらえないかと、公平な対応を求めた。だけれど、それも叶わなかった。そもそもハーフパイプ競技に出場する他の女性選手たちは誰一人として別種目に出場していない。当然、それには理由がある。ハーフパイプはスロープやビッグエアと異なり、競技のための専用の練習時間を必要とするからよ」

 複数種目に出場するアスリートとしての苦悩を明かしたグー。彼女が強い怒りを“御大”に向けて発信したのは、他選手との公平性の欠如があるからというわけである。

 グーは、こうも記している。

「オリンピックは奇跡が現実として起き、不可能が可能へと変わる舞台。選手もスポーツを愛する人たちも、大きな夢を抱き、限界を打ち破ろうとするの。だから、FISの下した決定は大会の精神に反している。私は彼らに失望している。3種目に出場する唯一の女性選手となる勇気にペナルティーを科すべきではない。

 ある種目で決勝に出たことが、別の種目の不利になるなんてありえない。スキーの本質を愛し、全ての種目で競いたいと願う将来のアスリートたちに対して、それがどんな意味のメッセージとなるでしょう これは完全に回避できた問題だった。だからこそ、私はFISが選んだ強硬な姿勢に悲しみを覚える」

 反発を顧みず、自らの主張を展開したグー。公平性を求めた彼女の訴えは国際的なトピックとなった。仏紙『Le Parisien』は「大会主催者たちを激しく非難した」と伝え、FISに対する発信力を「彼女は言葉を濁さなかった」と報じた。

 また、米ニュース局『FOX』は、FISの広報担当であるブルーノ・サッシ氏による「我々はあらゆる努力を尽くした」とのコメントを紹介し、「このオリンピックは練習回数が通常のワールドカップよりも2回多い」と指摘。その上でグーの見解に対して、「オリンピックの過密スケジュールのせいで必要な適切な練習ができないと主催者側を非難している」と伝えている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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