◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽ノルディックスキー・ジャンプ 女子個人ラージヒル(15日、プレダッツォ・ジャンプ競技場) 高…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽ノルディックスキー・ジャンプ 女子個人ラージヒル(15日、プレダッツォ・ジャンプ競技場)

 高梨沙羅(クラレ)が新種目で16位だった。1本目は114メートルの17位で進んだ2本目では127・5メートルと距離を伸ばしたが、メダルには届かなかった。混合団体では銅メダルで前回北京五輪での雪辱を果たしていたが、今回初開催のラージヒルでは及ばなかった。

 高梨は試合後の取材エリアで涙が止まらなかった。その涙に込められた感情について問われると「感謝の気持ち、ですかね」と明かした。

 前回22年北京五輪ではスーツの規定違反で失格し、引退も頭をよぎった。「北京後、この舞台に立つにあたってはまた戻ってきていいのかというところもあった」。ただ、変わらずに接してくれた友人ら周囲に励まされ「また集中してスキージャンプと向き合うことができて、そのおかげでここに戻ってくることができた」と感謝した。

 今大会は混合団体で銅メダルを獲得し、4年前の悪夢を振り払った。ただ「混合団体の時も本当にチームに支えられて、自分一人ではあのジャンプはすることはできなかった。最後の最後までずっと寄り添ってくれたメンバー、日本チームの皆様であったり、支えてくれる、応援してくれる人たちのおかげで、自分の能力以上のものが出せたような気がする」と謙虚に受け止めた。

 4度目の五輪は出場する全種目を終えた。「成長した姿を見ていただけるようなパフォーマンスができたか、というところではあるかもしれないけど、すごく感謝の気持ちでいっぱい」と振り返った。戻ってきて良かったという気持ちか、と聞かれると「戻ってきて良かったなというか、『戻って来させてくれてありがとうございます』という気持ちですね」と、かみしめるように語った。