「侍ジャパン強化合宿」(15日、宮崎) 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2連覇を目指す日本代表「侍…
「侍ジャパン強化合宿」(15日、宮崎)
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2連覇を目指す日本代表「侍ジャパン」の強化合宿が15日、宮崎市のひなたサンマリンスタジアムで行われ、阪神・森下翔太外野手(25)は念願の“ゴジラ塾”に入門した。松井秀喜氏(51)から構え方を教わるなど約10分間の貴重なマンツーマン指導。レジェンドの極意を今後に生かしていくと意気込んだ。合宿は第1クールが終了し、16日は休養日となる。
森下はフリー打撃を終えると、ケージ裏の松井氏のもとへ勇気を出して歩み寄った。「このクールしかいないというのも知っていた。自分から積極的に行かないと、チャンスを逃してしまうと思ったので行きました」。約10分間の青空教室。松井氏は手に持っていたペットボトルをバット代わりにして実演。森下もその姿をまねしながら真剣に聞き入った。
質問したのは「構え方」。森下が普段から打席で大切にしているポイントでもある。「人それぞれ構えはあると思うんですけど、松井さんの意見も聞いてみたくて」。今季目標としているのが本塁打王。その称号を3度獲得し、日米通算507本塁打を放ったレジェンドの極意を知りたかった。
会話の中で気付いたことがある。「いい打者になればなるほどシンプル」ということ。「松井さんの場合は自分が楽なところに立って、打ち方とかはあまり意識せず、タイミングだけを意識していたとおっしゃっていた」。余計なことは考えず、リラックスして打席に立つのが“ゴジラ流”。「自分にもつながる部分、同じ意見のところもありますし『なるほどな』というところも得られたので良かった」と大きな収穫を得た。
森下にとっては26歳上の大スターで、実家には母がヤンキース時代の松井氏にもらったサインも飾ってある。雲の上の存在だが、「すごく話しやすくて、自分が質問しても丁寧に答えてくれました」と親しみやすい人柄に感激。「自分の中で試してみて、得られるものがまたあるかもしれない」と貴重な教えをWBC、そして今後の野球人生への糧としていくことを誓った。
フリー打撃では29スイング中、3本の柵越えを放ち、安打性は23。見守った松井氏からは「センター中心に両方向に強いライナー性の打球を飛ばしてたなという印象」と評価も受けた。2日間だけだったが、森下にとっては実りのある第1クールとなった。「松井さんがいたからこそ、すごく充実した(第1)クールになったと思いますし、質問できるいい機会をくれたのでよかった」。松井氏からの金言を胸に、日々進化し続けていく。