社会人野球のヤマハは草薙(静岡市)キャンプ最終日の15日、同球場で今季初の対外試合に臨み、プロ野球ファーム・リーグ中地区…

社会人野球のヤマハは草薙(静岡市)キャンプ最終日の15日、同球場で今季初の対外試合に臨み、プロ野球ファーム・リーグ中地区のハヤテに12-0で快勝した。先発した最速151キロ左腕の沢山優介投手(22=掛川西高出)が、5回4安打無四球6奪三振無失点と好投。ブラジル代表として出場する3月開幕のWBCに向けて、弾みをつけた。

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大舞台へとつながる63球だった。代表活動前最後の実戦。沢山は、187センチの長身を生かした角度のある球でハヤテ打線を斬った。2、3回は先頭に出塁を許すも要所を締め、5回4安打無四球無失点。左腕は「良かったと思う」と充実した表情で汗を拭った。

「変化球の精度とキレ」をテーマに真っさらなマウンドに上がった。奪った合計6つの三振のうち、半分が変化球。「まだ課題もあるけど、去年に比べたらどの変化球もしっかりゾーンに投げきれた。出力も上がっているし、状態は85%ぐらい」。武器の直球もチームのスピードガンで自己最速に迫る149キロを記録するなど上々だった。

両親がブラジルにルーツを持つ。同国代表入りはヤマハ入社1年目の初選出から今回で4度目だが、WBC本戦は初。「国際大会にはある程度慣れているけど、レベルが上がる。いつも以上の準備をしないといけない」。年明け6日の全体練習開始から、例年よりもブルペンに入る回数を増やすなど準備を進めてきた。

プロ選手を目指す沢山にとっては、今秋のドラフト会議に向けて名前を売る大きなチャンスでもある。「大舞台で結果を出さなければいけないと思っている。WBCだからとか、海外だからとか、そういう言い訳はせずにいきたい」と強い決意を胸に海を渡る。

今後は16日の夕方に日本をたち、ブラジル国内での合宿に合流。来月6日に迎える米国との初戦に向かう。この日、試合後には“壮行会”が開かれ、チームメートの前で決意を述べた。「1カ月間チームを離れることを許可してくれたヤマハへの感謝の気持ちと国を背負って戦う責任を持って、ブラジルに貢献していきたいと思う」。ヤマハも代表して、世界に挑む。【前田和哉】

○…ヤマハの大卒2年目、清水智裕(23)が快音を連発した。「6番・捕手」でスタメン出場すると、2本の適時二塁打を含む3安打2打点と活躍。強打を発揮すると、5回の守備では強肩も発動して盗塁を阻止した。今季は、不動のレギュラー大本拓海(28)が君臨する正捕手の座を狙う背番号27。“好発進”にも浮かれず「自分でも大事な年だと思っている。しっかり自分の良さを出して、勝負できるようにやっていきたい」と口元を引き締めた。