<J2・J3百年構想リーグ:いわき3ー1福島>◇15日◇第2節◇福島・ハワイアンズスタジアムいわきほか福島のプライドを懸…

<J2・J3百年構想リーグ:いわき3ー1福島>◇15日◇第2節◇福島・ハワイアンズスタジアムいわきほか

福島のプライドを懸け火花を散らした。4年ぶりの「福島ダービー」で、いわきFCが福島ユナイテッドFCに3-1で勝利。前半16分にDF堂鼻起暉(27)のヘディング弾で先制。後半5分には山中惇希(24)の追加点、同19分には一点を返されるも、終了間際の同43分村上陽斗(23)のダメ押し弾で、J2の貫禄を見せつけた。両チームの公式戦での対戦成績はいわきの7勝2敗となった。福島のFW三浦知良(58)はベンチ外だった。

   ◇   ◇   ◇

赤に包まれたスタジアムで口火を切ったのは、福島ダービーの申し子だった。前半16分、山中のクロスに反応したペナルティーエリア中央の堂鼻が、頭で押し込みネットを揺らした。「ダービーで点をとりたい気持ちはあった。チャンスで仕留められて良かった」と喜び、仲間と抱き合った。

4年ぶりの福島ダービー。チケットは完売、ハワスタ史上最多の5058人の観客が詰めかけ、スタジアムの熱気は最高潮だった。田村雄三監督(43)は試合前、「お互い切磋琢磨(せっさたくま)しているけど、この勝負は勝たなくてはいけない。ただ、特別なことはいらない。やってきたことの強度を今日は一番あげろ」と選手たちを鼓舞した。

その言葉にひときわ気持ちを高ぶらせたのはキャプテン堂鼻。24年にいわきに加入するまでの3年半、福島でサッカーキャリアを培った。「お世話になったクラブの前で、成長した姿を見せられるような試合にしたかった」。古巣対決ともなる一戦で思いをぶつけ、結果で示した。「満員の中でサッカーができることは幸せだと思うので、楽しみながらプレ-できてよかったです」と喜びをかみしめた。試合後、いわきサポーターにあいさつを終えた後、福島サポーターの元へも向かい感謝を伝えた。

価値ある白星を手にし、チームは開幕から2連勝。次戦はアウェーでの岐阜戦。「継続して勝てるのは自信にもつながる。でも課題もあるので、しっかり修正しながら成長していけるようにしたい」。福島のプライドを背負うキャプテンが導いていく。【高橋香奈】