ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた合宿2日目。日本代表「侍ジャパン」のアドバイザーを務めるダルビッシ…

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた合宿2日目。日本代表「侍ジャパン」のアドバイザーを務めるダルビッシュ有(パドレス)がもたらす効果を早くも実感している。

 技術的な助言だけではない。選手に自信を植え付けることにも一役買っている。

 この日、ブルペン入りした藤平尚真(楽天)は、ダルビッシュから「藤平君は(打者からすると)特殊なフォームだから、しっかり調整できれば大丈夫」と声をかけられたという。

 藤平は当初の代表メンバー30人からは漏れた。平良海馬(西武)がけがで辞退したため、11日に追加選出が発表された。

 オフの間はWBCの使用球で練習し、メンバーから落選した後はプロ野球のボールに戻し、再びWBC球を握る。そんな難しい調整を強いられる中で、ダルビッシュの言葉は安心材料になった。

 「一言、一言に重みがあって、自信につながる」と振り返った。

 昨年、日本一になったソフトバンクの伴元裕・メンタルパフォーマンスコーチの言葉を思い出す。

 伴コーチは「メンタルは強い、弱いという単純なものではない」と言う。選手と一緒に課題を整理することで、選手が落ち着いてプレーできるように働きかけていた。

 ダルビッシュは、これに近い役割も意識しているのではないかと感じた。(辻隆徳)