スピードスケート女子団体パシュートで、日本は2月14日の準々決勝を2分55秒52の好タイムで滑り切り、全体2位で準決勝進…
スピードスケート女子団体パシュートで、日本は2月14日の準々決勝を2分55秒52の好タイムで滑り切り、全体2位で準決勝進出を決めた。高木美帆、堀川桃香とともにリンクに立ったのが佐藤綾乃である。29歳。2018年平昌、2022年北京に続く大舞台で、再び頂点を狙う。
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平昌金と北京銀の歩み
佐藤が大きく注目を集めたのは平昌五輪だ。女子団体パシュートで金メダルを獲得し、決勝ではオリンピックレコードの2分53秒89をマークした。世界を驚かせた滑りは、日本女子スピードスケート史に残る名場面である。4年後の北京では銀メダル。決勝の最終局面で転倒があり、連覇は目前で逃した。それでも佐藤は個人1500mで4位に入り、総合力の高さを示している。団体と個人の両輪で戦える存在へと成長してきた。
後方スペシャリストの役割
団体パシュートで鍵を握るのが、隊列の後方を担う選手だ。先頭が風を受けてペースを刻み、後続が体力を温存しながら加速する。最後尾はラインを整え、わずかな乱れも修正する重要なポジションである。平昌から8年。佐藤はこの役割を磨き続けてきた。隊列の精度が上がれば、終盤の伸びが変わる。派手さはなくとも、安定感こそが最大の武器だ。
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準決勝へ向けた覚悟
今大会を集大成と位置づける姿勢も見せている。準々決勝を全体2位で通過した日本は、2月17日の準決勝でオランダと対戦する。強豪との一戦は、わずかなミスも許されない勝負になる。平昌の栄光、北京の悔しさ。そのすべてを力に変え、再び頂点へ。佐藤綾乃が後方から支える隊列が、金メダル奪還の現実味を高めていく。