(14日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉スキージャンプ男子個人ラージヒル) 初めて経験する五輪最終ジャンパ…

 (14日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉スキージャンプ男子個人ラージヒル)

 初めて経験する五輪最終ジャンパーの重圧に、二階堂蓮は耐えきれなかった。

 1回目に140メートルを飛び、首位で迎えた2回目。

 2位とは7点の差がついている。距離換算で約4メートルのリード。余裕はあったはずだった。

 だが、着地後にいつものガッツポーズは出ない。

 「うわ、やったぁ……」

 思わず漏れた自分の言葉で、失敗ジャンプを悟った。

 父の学さんと抱き合うと涙が止まらなくなった。届くところにあった金メダル。「めっちゃ、悔しいです」

 今季、安定して大ジャンプをそろえられるようになった背景には、精神面の成長がある。ただ、この日の2回目は、踏み切り直後に左足のスキー板が下がる悪癖が出た。

 あとひと伸びを欠き、2回目の得点は全体9番目。直前に飛んだドメン・プレブツ(スロベニア)に逆転を許した。