【ミラノ14日=木下淳】26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の大会組織委員会が、市内のメインプレスセンターで毎日…
【ミラノ14日=木下淳】26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の大会組織委員会が、市内のメインプレスセンターで毎日実施しているデイリーブリーフィングで、ついにコンドームの話題が取り上げられた。
性感染症の予防と啓発のため、今大会も恒例の配布が行われている選手村。前回24年の夏季パリ大会は約30万枚が配られた一方、今大会は1万枚のため、不足問題が深刻化していた。4つのクラスター(会場群)で、開幕3日目にして枯渇したという情報もある。
その中で、国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長に対し「選手村でコンドームが不足している報道について」との質問が飛んだ。
「選手村でバレンタインデーが本格的に盛り上がってることが、ハッキリと分かります。それ以上は、何も言えません。ただし、オリンピック憲章第62条には『コンドームの話題を取り上げなければならない』と書いてあります(笑い)。2800人の選手が1万個も使用しました」
そう笑った通り、オリンピック憲章は全6章61条で構成されており、もちろん「第62条」は存在しない。
閉幕まで1週間以上もある中で“完売”について話が出るのは異例。この定例会見には、五輪奨学金を受けて活躍した選手も招かれており、アルペンスキー女子のミアリティアナ・クレルク(マダガスカル)やフィギュアスケート男子のドノバン・カリジョ(メキシコ)も出席。「私はマダガスカルで生まれ、アルプスに住むフランス人に、養子として引き取られました。それがスキーを始めたきっかけです」などの話したクレルクにも、コンドームの質問が飛んだ。
「話には聞いていましたが、インスタグラムで見ました。面白かったです。冬季五輪では多くの人がコンドームを使っていることを知っているので、それほどショックではありません」
「北京(22年大会)でも同じものを見ました。宿泊していた建物の入り口には必ず箱が置いてありましたが、中身が全部なくなっていましたね。オリンピックの外で、多くの人がコンドームを使ったり、友達にあげたりしていることは知っています。もしかしたら、ファンへのプレゼントとして使っているのかもしれませんね」
今大会のコンドーム事情を巡っては、地元メディアのラ・スタンパ紙が匿名アスリートからの“リーク”として「わずか3日で“完売”した。もっと補充すると約束されたが、いつになるのか誰も分からない」と悲鳴を紹介した。
英大衆紙ザ・サンは「セックス狂いのスター選手たちが1万個のコンドームを使い果たす」と伝え、ドイツ紙ビルトも「五輪選手村で性行為の警告」との見出しで報道するなど、予断を許さない状況が、たぶん続いている。