ミラノ・コルティナ五輪は15日深夜(日本時間16日午前2時40分)、ノルディックスキー・ジャンプ女子個人ラージヒルがプレ…
ミラノ・コルティナ五輪は15日深夜(日本時間16日午前2時40分)、ノルディックスキー・ジャンプ女子個人ラージヒルがプレダッツォ・ジャンプ競技場で行われる。五輪で女子ラージヒルが実施されるのは史上初。今大会で2個のメダルを獲得している丸山希(北野建設)、混合団体で銅メダルの髙梨沙羅(29)=クラレ=らが、歴史的な大舞台でメダル獲得に挑む。
【画像】【ジャンプ】女子ラージヒルが五輪初開催 丸山希・髙梨沙羅らがメダル挑戦
女子ジャンプは2014年ソチ五輪から正式種目に採用された。当初はノーマルヒルのみの実施だったが、2022年北京五輪で混合団体が追加され、今大会でついにラージヒルが加わった。女子選手が出場できる種目は3つに増え、競技の発展を象徴する歴史的瞬間となる。
ラージヒルはノーマルヒルより台が大きく、助走スピードは時速90キロを超える。滞空時間が長いため、風の影響をいかに味方につけるかが勝敗を分ける。130メートル級のビッグフライトが期待される、よりダイナミックな戦いだ。
女子のラージヒルは、ワールドカップでは2013年から、世界選手権では2021年から実施されてきた。五輪4大会出場の髙梨と伊藤有希(31)=土屋ホーム=はその変遷を経験してきたベテランだ。髙梨は「挑戦するチャンスがもう一つ増える。女子もようやくパフォーマンスが認められた証拠」と意義を強調する。
日本の最大の武器は、勢いと経験の2枚看板だ。
丸山は7日のノーマルヒルで銅メダル、10日の混合団体でも銅メダルを獲得し、今大会既に2個のメダルを手にする。公式練習では125メートルを飛び、安定した飛躍を見せた。初の五輪で勢いに乗る23歳は「ノーマルヒルでは銅で満足していない。ラージヒルでは表彰台の中央を目指す」と意気込む。
髙梨は五輪4大会出場のベテランで、混合団体で銅メダルを獲得。ノーマルヒルでは13位に終わったが、本来ラージヒルを得意とするジャンパーだ。公式練習では1回目125メートル、2回目127メートルと調子を上げている。北京五輪混合団体でのスーツ規定違反失格から立ち直り、2大会ぶりの個人メダルを狙う。
公式練習で最も好調だったのは伊藤だ。1回目134.5メートルで全体2位、2回目も131メートルと2本の130メートル超え。今季不調に苦しんできたが、大舞台での復活を予感させる飛躍を見せた。「女子が活躍できる場が増えている。先輩たちのおかげ」と感謝を口にする31歳は、恩返しのジャンプを誓う。
日本勢の前には、強力な海外勢が立ちはだかる。
最大のライバルは、今季ワールドカップ総合首位を快走するニカ・プレブツ(スロベニア)だ。圧倒的な安定感で6連勝を記録し、ノーマルヒルでは金メダルを獲得。ラージヒルでも金メダル最有力候補だ。
ノルウェー勢も強力で、アイリン・マリア・クバンダルは爆発的な飛距離が武器。ノーマルヒル女王のアンナオディネ・ストロームも優勝候補に名を連ねる。
日本勢がメダルを獲得するには、公式練習で見せた好調を本番で発揮できるかが鍵となる。丸山の勢い、髙梨の経験、伊藤の復活。3人それぞれの持ち味を生かし、歴史的な大舞台で表彰台を目指す。
女子ジャンプの新たな歴史が刻まれる瞬間。日本勢の挑戦に注目が集まる。