マリニンを襲った“悲劇”は世界中を震撼させた(C)Getty Images ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケー…

マリニンを襲った“悲劇”は世界中を震撼させた(C)Getty Images

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルは予想外の結末が待っていた。金メダルが確実視されていた世界王者イリア・マリニン(米国)がフリーでミスを連発、合計264.49での8位という信じがたい順位で初の五輪を終えた。

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 金メダルはフリーでトップとなる198.64、合計291.58を記録したミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)が獲得。銀メダルは鍵山優真(日本)、銅メダルには佐藤駿(日本)が輝き、日本勢2人が表彰台に登った。“本命”のまさかの脱落は当然、メダルの行方にも影響を及ぼし、それぞれにドラマが生まれた。

 英紙『The Guardian』では、今大会の男子シングルの結果について、「フィギュアスケート史上屈指の大番狂わせとして語り継がれることになるだろう」と評している。

 同メディアは、絶対的な優勝候補だった21歳に対し、「過去2シーズンにわたり無敵を誇ったマリニンのオーラは、この夜砕かれた」などと綴っており、2度の転倒があったフリーの内容にも、「長く傷を残すものとなった」と論じている。

 また、新たに頂点に立ったシャイドロフには、「キャリアの大きな転機となった。4回転ルッツ、トーループ、フリップを含む5本の4回転を成功させた冷静でクリーンな演技は、本命が崩れた五輪で勝つにふさわしい内容だった」とパフォーマンスを評価。カザフスタン初の五輪フィギュア金メダリストであると説きながら、「同国にとって今大会初の金メダル、そして1994年リレハンメル大会以来となる冬季五輪金メダルをもたらした」などと偉業を称えている。

 さらに、日本の両選手についても同メディアは賛辞を並べており、「カギヤマの銀は2大会連続、大舞台での安定感を改めて証明した。サトウの銅も五輪初出場での快挙であり、日本勢の層の厚さを示した」と振り返っている。

 今回のトピック内では、他にも、「マリニンの戴冠式になるはずだった夜は、五輪の現実を示す場となった。どれほど世代を代表する支配者でも、わずか7分間で歴史は変わる」などの指摘も見られる。まさにオリンピックにおける、フィギュアスケートという競技の繊細さを改めて思い知らされる一夜となった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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