悔しい銀メダルを手にしたジェームズ。彼は躍進した日本勢を率直に称えた(C)Getty Images 現地時間2月13日に…

悔しい銀メダルを手にしたジェームズ。彼は躍進した日本勢を率直に称えた(C)Getty Images
現地時間2月13日に行われたスノーボード男子ハーフパイプ決勝では、日本勢が躍進。戸塚優斗が金メダルに輝き、山田琉聖も銅メダルを獲得。4位の平野流佳も3位とは1ポイント差で、「まさに桁外れ」(英公共放送『BBC』のティム・ウォーウッド氏)と絶賛されるハイレベルなパフォーマンスを披露した。
【関連記事】複数骨折でも挑んだ“命懸けのラン” 7位に終わった平野歩夢が見せた常識外れの挑戦に列島感動「凄い精神力」「本当に生きるか、死ぬかだったんだ」【冬季五輪】
そんな日本の選手たちに“本音”を隠さなかったのは、2位に終わったスコッティ・ジェームズだ。31歳のベテランも2本目の試技で、スイッチバックサイド1440からバックサイド1440へと繋げる高難度の技を披露。93.50点の高得点を叩き出すなど存在感は示していた。
しかし、3回目で転倒した影響もあり、戸塚に1.50点だけ及ばず。豪州国内では「強奪された」と採点への不満が噴出。豪版『Yahoo! Sports』は、「オーストラリアで試合を観ていた大勢の人たちが、この金曜の夜にジェームズが不当な扱いを受けたのではないか、そして彼こそが初の金メダルを獲得すべきだったのではないかという疑問を抱いている」と、疑問の声が渦巻いた国内の反応を伝えている。
もっとも、当人は日本勢の技術力の高さを独特な言葉で評している。米紙『USA Today』の取材に応じたジェームズは、「彼らを国として、そしてライダーとしてただただ尊敬している。僕自身はあの結果に不満を持つ人がいるとは考えにくいよ」とコメント。上位陣に食い込んだ若武者たちへのリスペクトを示した。
「正直言って、やつらはスノーボードを履いて生まれてきたんじゃないかって思うね(笑)」
さらに「それぐらいに凄まじい連中なんだよ」と強調したジェームズ。自身も過去2度の五輪で獲得できなかった金メダルを逃した悔しさがある中で、「このスノーボードに関して、彼らは天性の能力と才能を持っていると思う。あんな才能、正直言って他には見当たらない」と脱帽。採点に対する恨みつらみをもらすことなく、ひたすらにライバルの才覚を称え続けた。
最後は「何があっても明日には太陽が昇るんだ」と爽やかな笑顔で会場を去ったジェームズ。その振る舞いは最後までプロフェッショナルだった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】泣き崩れる平野流佳に歩み寄った豪銀メダル選手に拍手を 敗れて示した一流の所以「人生そんなに悪くないぜって」【冬季五輪】
【関連記事】スノボ男子HPは「今や日本勢が支配している」 “28年前との比較”に米記者が脱帽「初採用の98年長野大会では…」【冬季五輪】
【関連記事】「金メダルを奪われた」「不当な扱い」堀島行真の“銅どまり”に世界中から疑問符 「誰も挑戦していない大技を決めたのに…」【冬季五輪】