【グレンデール(米アリゾナ州)13日(日本時間14日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、継続的な挑戦と覚悟を…

【グレンデール(米アリゾナ州)13日(日本時間14日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、継続的な挑戦と覚悟を示した。キャンプイン初日、ブルペン入りで全球種を交えて27球。練習後にはメディア対応を行い、打者として臨むWBCへの心境を始め、日本人初のサイ・ヤング賞獲得への意気込みや3年ぶりのフルシーズン二刀流へかける思いなどを語った。

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大谷は、よく笑っていた。キャンプ初日、天候は曇りだったが、表情は晴れていた。フルシーズンの二刀流で臨むメジャー9年目。日本人初の偉業となるサイ・ヤング賞にも期待が膨らむ。「取れればもちろん素晴らしいと思いますし、その付近にいくということはそれだけイニングも投げているということ。健康で1年間、まずはそこが一番やるべきことかなと思います」と意欲をのぞかせた。

毎年やってくる新たな挑戦。今季はシーズン前にWBCで日の丸を背負い、大会2連覇を目指す。前回と違い、基本線は打者専念。「チームの意向もありますし、あとは僕の感覚とそこを折り合わせながら」と、球団との話し合いで方向性を決めた。フィジカル面の負担も考慮した上で、「今の段階だと正直難しいのかなっていう感じ。納得はしてます」と心境を明かした。二刀流なら、投打で大きな戦力となったのは間違いない。打者のみで、いかに貢献するか。役割が変われば、やるべきことも変わる。「前回もいい試合が多かったですし、野球界にとって大事な大会だと思うので、全力で。楽しみにしてます」と胸を躍らせた。

世界一は、続けることにも意味がある。「1回やればいいっていうものではないので。継続して初めて一流の選手、そう周りが評価してくれるのかなと思うので。1回より2回の方がいいですし、2回より3回の方がいい。積み重ねていくことがやっぱり大事なのかなと」。慢心することはない。フルシーズン二刀流でのサイ・ヤング賞も、まだ到達したことのない新境地。「満足したらやっぱりもう終わる時。現時点でそう思ってないですし、逆に言えばそう思った時にやめればいい」と言い切った。

打者で挑むWBCからフルシーズンの二刀流、そしてワールドシリーズ3連覇へ-。WBC開幕の3月上旬からシーズンは最長で10月末までの超フル稼働。そこに対して、万全の状態で臨める。終始、晴れやかな表情に高揚感がにじんだ。

○…ロバーツ監督が、大谷の状態に太鼓判を押した。「強そうに見えるが、体が大きくなりすぎてはいない。投げるのを見ても、走るのを見ても、体の動きがいい。いい状態にあると思う」。今季は3年ぶりに開幕から投打二刀流で挑むが「彼自身、サイ・ヤング賞争いに加わることを期待していると言っていいと思う。私たちはただ健康で先発し、数字や成績は自然についてくることを望んでいる」と健康管理を最重要視していた。

◆23年の大谷 開幕前のWBCでは投打二刀流の活躍で優勝に貢献し、大会MVPに。エンゼルスでのシーズンでは2年続けて開幕投手を任されると、投げては開幕4連勝。打っては6月に自己最多の月間15発。8月に2年ぶりの40号、2年連続の2桁勝利をマークするも、9月4日試合前の打撃練習で右脇腹を痛めて急きょ欠場。そのまま欠場が続くと、同19日に右肘手術を受けたことを発表。シーズン完走はできなかったが、44発で初の本塁打王となり、リーグMVPに選ばれた。