【明治安田J1百年構想リーグ】清水エスパルス 1-1(PK:1ー3) 京都サンガF.C.(2月14日/IAIスタジアム日…

【写真・画像】「興行としてダメ」Jリーグで“10分間超え”のVAR中断「線を引けば一発では?」「音声を公開すべき」前代未聞のオフサイド判定にネット騒然 1枚目

【明治安田J1百年構想リーグ】清水エスパルス 1-1(PK:1ー3) 京都サンガF.C.(2月14日/IAIスタジアム日本平)

【映像】「10分間チェック」のオフサイド(CGあり)

 まさかの事態だった。清水エスパルスのDF住吉ジェラニレショーンが、ヘディングシュートでチーム2点目を突き刺したが、VARチェックの結果ノーゴールに。この判定が出るまで10分間(602秒)かかったことで、SNS上も騒然となった。

 2月14日の明治安田J1百年構想リーグ第2節で、開幕戦を0ー1で落とした清水はホームに京都サンガF.C.を迎えた。ゴールレスで迎えた46分、今季初得点となるオウンゴールで先制すると、64分にはついに清水の選手がゴールネットを揺らす。

 相手陣内の左サイドでFKを獲得すると、MF小塚和季が右足インスイングで蹴り込んだボールに対して、ファーサイドの住吉が反応。背番号51は相手のラインがグッと下がったところでワンテンポずらして動き出して上手くフリーになると、最後は頭で押し込んだのだ。

 このシュートでゴールネットが揺れると、ゴールを渇望していたIAIスタジアム日本平の清水サポーターたちは歓喜。選手たちも住吉を中心に笑顔が溢れた。DAZNで解説した長谷川健太氏は「理想的な展開だね。前半からいいボールがずっと入っていて、あとは軌道に入れるかどうか。住吉もよく決めました」と大絶賛となった。

 しかし、センターサークルにボールは置かれても、須谷雄三主審は確認中の合図。基本的にゴールシーンにはすべてVARチェックが入るが、その確認に時間がかかっていたのだ。リプレイ映像を確認すると確かに微妙なシーンに見える。そのため、VARルームでの検証がかなり長い時間を割いて行われた。

 須谷主審はVARとの交信を行いながら、両チームの選手たちに対してジェスチャーを交えて丁寧に説明。またDAZNの中継カメラは住吉を捉え、ゴールかノーゴールかのモヤモヤする状況の中苦笑いを浮かべる様子や、身体を冷やさないようにストレッチを始める様子が映し出された。

 ファンたちも大声でチャントを歌い続け判定を待ち、両チームの選手たちもどこかソワソワしたまま身体を動かすあまり見たことがない異様な光景が流れる。そしてボールがネットを揺らしてから約10分2秒後、オフサイドの判定が下されて、ノーゴールで試合再開となった。

VARは世界中で議論の的に

問題となったゴールシーン

 前代未聞の602秒間ジャッジについては、ABEMAのコメント欄やSNS上でファンたちも反応。「オフサイドか否かでこんなに時間かかることある?」「オフサイドライン引くのにそんな時間かかるか?」「確かに微妙なんだけど線を引けば一発では?」「こんな長いことかかる?」「長すぎる」「ってかOFRやらないでVARで判定ってこと?」など騒然となった。

 リスタート後の77分には、当該シーンでラインが引かれたCG画像が中継映像に流れ、これによると確かに住吉の腕と膝がオフサイドラインを越えていたことが分かる。しかしファンからは、「VARで10分中断って前代未聞すぎないか…」「やはりVARで10分も確認で中断は興行としてダメ」「それにしても長すぎるだろ」「この判定が出るまでなんでこんなに長いの?」「いや10分もかかるか?」「単純に線を引いて終わりじゃないのかな?」「音声を公開すべき」「改善が必要だな」など苦言が並んだ。

 なお清水にとっての悲劇は、これだけに終わらず。この判定が長引いたことで、後半の追加タイムは15分。すると、90+12分にFWラファエル・エリアスに同点弾を許して土壇場で追いつかれると、迎えたPK戦を1ー3で落として敗戦。まさかの勝点2を落とす結果となった。

 なお、同日のFC東京vs浦和レッズでも、同じくオフサイドをめぐるVARチェックで8分間も試合が中断。最近のヨーロッパでは、VARによる「細かすぎるチェック」が物議を醸しており、英紙『The Guardian』によれば欧州サッカー連盟のロベルト・ロゼッティ審判委員長が今シーズン終了後の運用見直しを示唆したという。一方で国際サッカー評議会は、現在はVAR対象ではないコーナーキックや2枚目のイエローカードにも映像チェックを検討に入ったと報じられるなど、VARに関する議論は今後も世界中で続きそうだ。

(ABEMA de DAZN/明治安田J1百年構想リーグ)