(14日、侍ジャパン宮崎合宿) 侍ジャパンのアドバイザーとして合宿に参加するダルビッシュ有(パドレス)が、熱視線を送る…
(14日、侍ジャパン宮崎合宿)
侍ジャパンのアドバイザーとして合宿に参加するダルビッシュ有(パドレス)が、熱視線を送る選手がいた。WBC初選出の松本裕樹(ソフトバンク)だ。
松本は合宿初日に一番乗りでブルペン入り。日米通算208勝の右腕が見守る中、直球、スライダー、カーブ、フォークの計32球を投じた。
26球目からは今大会から導入される投球間の時間制限「ピッチクロック」を想定。投球後は約10分間、ダルビッシュと話し込んだ。
「僕の投球に関していろいろなデータを見てもらったうえで、自分の感覚を聞いてもらった」と松本。
特にフォーシーム(直球)について「特徴のあるボール」と評価されたといい、「自信になった」と振り返った。
日本の救援陣をめぐっては、不測の事態が続いている。
合宿直前に平良海馬(西武)と石井大智(阪神)がけがで代表を辞退した。井端監督にとって、2人の右腕は救援の柱という位置づけだった。
同じ救援右腕の松本が、試合終盤のより重要な場面で起用される可能性が高まった。
盛岡大付高からソフトバンクに入団して12年目。昨季まで3年連続で50試合以上に登板し、昨季はパ・リーグの最優秀中継ぎに輝いた。実績は十分。あとは、ほぼ未体験の国際試合で実力を発揮できるかどうか。
ダルビッシュは「低いリリースポイントから(打者から見て伸び上がるような)ホップ成分の高い直球に加え、スプリットで落ち幅をつくれる。すごくユニーク」。大リーグには少ない〝珍しいタイプ〟として太鼓判を押した。
「しっかり自分の状態を上げて、任されたところを抑えたい」と松本。
窮地に立たされた日本を29歳が救う――。そんな未来を予感させた。(辻隆徳)