WRC第2戦ラリースウェーデン(グラベル、スノー)は2月13日、SS2〜SS8を走行。トヨタは、悲願の初優勝を目指す勝田…
WRC第2戦ラリースウェーデン(グラベル、スノー)は2月13日、SS2〜SS8を走行。トヨタは、悲願の初優勝を目指す勝田貴元が首位でこの日を折り返した。チームメイトのエルフィン・エバンス、サミ・パヤリも2番手、3番手に続き、トヨタがトップ3を独占している。地元スウェーデンのオリバー・ソルベルグは、先頭走行のこの日を勝田から51秒遅れの総合6番手で終えている。
(以下、チームリリース)
WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ2
激しいチーム内バトルを経て勝田が首位に立ち
エバンスが総合2位に、パヤリが総合3位につける

TGR WRT / McKlein
2月13日(金)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技2日目デイ2が、スウェーデン北部の都市「ウーメオー」を中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(GR YARIS Rally1 18号車)が首位に立ち、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合3位に、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)が総合6位につけました。

TGR WRT / McKlein
前日、ウーメオーでのナイトステージで開幕したラリー・スウェーデンは、金曜日の朝から一日を通しての戦いがスタート。ウーメオーのサービスパークの北側エリアで3本のステージを各2回走行し、一日の最後にはウーメオーで全長5.7kmのショートステージが行なわれました。金曜日は一日を通して好天に恵まれましたが、最高気温はマイナス16度前後と非常に低く、路面は全体的に硬いアイスに覆われていました。
デイ1でベストタイムを記録し首位に立った地元のソルベルグは、デイ2オープニングのSS2に選手権リーダーとして出走順トップで臨みましたが、5番手タイムで総合2位に後退しました。このステージでは出走順2番手のエバンスがベストタイムを記録し、首位にポジションアップ。続くSS3でもベストタイムを刻んだエバンスは、2ステージ連続で2番手タイムをマークし総合2位に順位を上げた勝田に対し、11.5秒差をつけました。SS3ではソルベルグがコースオフにより遅れ、総合6位に後退。それでもソルベルグは午前中最後のSS4でベストタイムを刻み、総合5位で午前のループを終えました。

TGR WRT / McKlein
午後の再走ステージは、例年通り路面コンディションが大きく変わり、出走順が早いドライバーたちは、午前中に下位クラスのクルマが刻んだ異なる走行ラインをフォローしながら走行する必要があり、大きなハンデを負うことになりました。そのような状況で、出走順5番手の勝田は午後1本目のSS5でベストタイムを記録。4番手タイムだった首位エバンスとの差を5.6秒に縮めました。勝田はさらに、SS6も最速タイムで駆け抜け、エバンスとの差は2.5秒に。SS7では勝田が3番手タイム、エバンスが5番手タイムだったことにより順位が逆転。エバンスと0.1秒差ながら、勝田が首位に立ちました。そして迎えたデイ2最終のSS8「ウーメオー・スプリント1」では勝田が3番手タイム、エバンスが5番手タイムとなり、勝田は総合2位エバンスとの差を2.8秒に拡げ、首位でデイ2を走破しました。総合3位には、SS5とSS6で2番手タイムを記録したパヤリがつけ、TGR-WRTのドライバーがトップ3を占めました。また、一日を通して1番手スタートを担ったソルベルグは、午後のSS7で2番手タイムを、SS8でベストタイムを記録。総合5位アドリアン・フォルモー(ヒョンデ)と0.7秒差の、総合6位でデイ2を終えました。

TGR WRT / McKlein
サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2をドライブするふたりのフィンランド人ドライバーがラリーをリード。総合でも10位につけるローペ・コルホネンが、2位テーム・スニネン(総合11位)に10.2秒差をつけてWRC2の首位を快走しています。
ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
チーム全体として非常に好調な一日でした。我々のクルマとドライバーに合っているラリーなので、上位争いを期待していましたが、激しい戦いになることも予想していたので、現時点で1-2-3につけているのは驚きです。同時に、サミが総合3位と好調な走りを見せ、貴元が素晴らしい午後を戦い首位に立つなど、ドライバーたちの間でポジティブさが見られたことも嬉しく思います。エルフィンは、明日出走順が良くなるのできっと巻き返しを図るでしょうし、我々のドライバーたちによる戦いは見応えのあるものになるはずです。オリバーもまだ挽回するチャンスはあります。今日は、初めて出走順トップで走行するという難題に直面しましたが、それは彼の将来にとって貴重な経験になるでしょう。
エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
今朝はそれほど良いコンディションではありませんでしたが、良いスタートを切ることができました。ステージごとにグリップが変化し、油断できない状態が続きました。午後になると路面が変化し、私たちの後から走るドライバーたちのほうが速く走ることができるようなコンディションでしたが、できる限りのことをしました。今夜はリードを守ることができませんでしたが、まだ長い道のりが残っています。貴元はこのラリーで常に強いので、明日もまた彼と戦えるのは嬉しいことです。私たちの出走順はよりイコールに近づくので、面白い戦いが続くでしょう。
オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)
今日は、出走順トップで走ることの難しさを甘く見ていたと思いますし、学ぶことが沢山ありました。朝の最初のステージでは少し慎重になりすぎたので、2本目のステージでは普段の走りにより近い、ドリフト気味の走りを試みたのですが、路面には多くの雪がありました。少しスピードが高すぎて走行ラインから外れてしまいましたが、幸運にもコースに戻ることができました。何かに当たってパンクをしてしまったのですが、それほど大きなタイムロスはありませんでした。午後はベストを尽くしましたし、明日は出走順が良くなるので、まだ上位を狙える位置につけています。ですので、前向きに臨む必要があります。
勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)

TGR WRT / McKlein
今日はすべてが順調で、計画通りに進みました。午後のステージは、出走順が早い選手たちにとってより厳しい状況になると分かっていたので、午前のループでは辛抱強く走ることに努めました。そして、午後には巻き返して首位に立つことができました。タイヤの磨耗という点では難しいループでしたが、上手くコントロールしながら、プッシュすべきポイントを見極めることができたと思います。ラリーはまだ2日間残っていますが、クルマに自信を持ち快適に感じられているので、集中力を維持するのみです。エルフィンは速く、簡単に倒せる相手ではありませんが、最後まで戦い抜くつもりです。
サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
かなり満足できる、良い一日でした。まだ長い道のりが残っているとはいえ、表彰台を狙える位置につけるのはいつだって嬉しいことです。ミスもなく、この美しい冬のコンディションでのドライビングを大いに楽しんでいます。常に改善できる点を探しているので、明日もプッシュし続ける必要があります。明日は出走順が変わり、また異なるチャレンジになると思いますが、最善を尽くすのみです。
ラリー・スウェーデン デイ2の結果
1 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h10m33.7s
2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2.8s
3 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +22.2s
4 エサペッカ・ラッピ/エンニ・マルコネン (ヒョンデ i20 N Rally1) +45.9s
5 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +50.3s
6 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) +51.0s
7 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m43.8s
8 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン (フォード Puma Rally1) +2m40.3s
9 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +3m31.8s
10 ローペ・コルホネン/アンシ・ヴィニッカ (トヨタ GR Yaris Rally2) +4m41.9s
(現地時間2月13日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
明日のステージ情報
競技3日目となる2月14日(土)のデイ3は、ウーメオーの西側エリアで3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。一日の最後には、デイ2と同じく全長5.7kmの「ウーメオー・スプリント2」が行われます。7本のステージの合計距離は104.42km、リエゾンも含めた一日の総走行距離は345.96kmとなります。