「5番・一塁」でフル出場、4打数2安打1打点 スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手は13日(日本時間14日)、アリゾナ州…

「5番・一塁」でフル出場、4打数2安打1打点

 スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手は13日(日本時間14日)、アリゾナ州サプライズで行われたアリゾナ大との開幕戦に「5番・一塁」で先発出場し、3回の第2打席で右越えソロを放った。4打数2安打1打点、2得点だった。チームは10-7で乱打戦を制した。「気持ちも昨年の1年目と比べると、メンタルもフィジカルもしっかり準備して試合に臨めた。昨年は不甲斐ない結果でしたけど、素晴らしい経験をさせてもらった。それを自信に変えて、しっかりプレーできたと思います」と表情を緩めた。

 豪快なアーチは、1-1で迎えた3回1死だった。右腕クラムコウスキーの83マイル(約133.6キロ)の変化球を完璧に捉えた。右翼芝生席への一時勝ち越しの1号ソロ。「カッターかチェンジアップだと思います。あまりはっきりは。力まずにいけました。自分自身のスイングをすることを考えました。そこが良かったのかなと思います」。一塁ベンチのチームメートは大盛り上がりだった。

 初回2死二、三塁では空振り三振。5回先頭では93マイル(約149.7キロ)を左翼線へ打ち返す二塁打を放った。6回2死三塁は四球し、暴投での二進後に中前2点打で8点目の生還。8回1死二塁は空振り三振に倒れたものの、チームの開幕戦勝利に貢献した。エスカー監督は「本当に素晴らしいプレーをした。ホームラン、二塁打、守備も良かった。最高のスタートだった。今シーズンが楽しみだ」と賛辞の言葉を並べた。

 試合後、佐々木は「納得できたのは四球の打席です。自分の中で頭を整理して、打席に臨めた結果が四球になった。去年に比べて、また一歩成長したところがあったのかなと思います」と4打席目の四球を評価。「自分はOPS打者。特に打率を意識しているわけではない。長打の上にどれだけ出塁率を着実に重ねていけるかが、長打を打つ打者の宿命だと思っている」と言い聞かせるように話した。

 花巻東では高校歴代最多とされる通算140本塁打を記録し、2023年のプロ野球ドラフトでは志望届を提出せずにスタンフォード大へ進学した。大学1年目は52試合に出場し、打率.269、7本塁打、41打点。OPS.790をマーク。昨年10月のプロ野球ドラフトでソフトバンクから1位指名を受けた。今後は7月のMLBドラフトで指名される可能性があり、ソフトバンクが佐々木と交渉、契約が可能になるのは5月のリーグ戦後で、契約期限は7月末までとなっている。

「もしかしたら、人生最後のシーズンになるかもしれない。どうなるか分からない。野球人生は水もの。どうなるか分からないので、1年1年最後の年のようなつもりで。そこは全力でチームのために全てを尽くして戦いたいです」。米大学2年目。20歳のスラッガーが好発進を切った。(小谷真弥 / Masaya Kotani)