大相撲の横綱大の里(25=二所ノ関)が14日、都内で行う「横綱昇進披露宴」を前に、報道陣の取材に応じた。昨年2月に大関昇…

大相撲の横綱大の里(25=二所ノ関)が14日、都内で行う「横綱昇進披露宴」を前に、報道陣の取材に応じた。昨年2月に大関昇進披露宴を開催した時と、同じ会場での開催となり「1年前にここで大関昇進披露をやって、また1年後に横綱昇進をできることは、想像もしていなかったので。本当にうれしいですね」と、しみじみと語った。

横綱に昇進したのは昨年5月の夏場所後で、すでに横綱として4場所を経験した。昨年9月の秋場所では横綱として初優勝となる、通算5度目の優勝も達成。ただ、奇数月は本場所が開催され、多くの偶数月は巡業が行われる。一定の準備期間も必要な中で、巡業が開催されない2月に、昨年は大関昇進、今年は横綱昇進の披露宴を開催した。

大関昇進披露宴の際は、故郷石川県が甚大な被害に遭った、能登半島地震から1年余りとあって、輪島塗の箸を引き出物として用意したことが話題となった。今年の引き出物については「パーティーに来てくださった方が、喜んでもらえるようなものを」と話し、詳細については「来てくれた人のお楽しみとして」と明かさず、いたずらっぽく笑った。

「たくさんの方が来てくれると思いますし、全国から来てくれるので、それはもう感謝しかないですね」と、披露宴を通じて、日ごろの応援の感謝を伝えたい思いだ。

昨年11月の九州場所の千秋楽では、左肩痛のため、初土俵以来、初めて休場した。その影響もあって、1月の初場所は途中3連敗を喫するなど、10勝5敗に終わった。そんな経験から「日々、1場所1場所ごとに勉強しているつもり」と、苦しい時間も含めて経験を積んだことで成長を実感している様子。「悪かったところも、良かったところもあったと思う。反省して、大阪場所、頑張っていきたいと思います」と続けた。

昨年は大関昇進披露宴直後の春場所、夏場所と2場所連続優勝し、横綱昇進をつかんだ。それだけに「これで弾みをつけて、頑張りたいなと思います」と、3場所ぶりの優勝への意欲も見せた。さらに「先場所は、15日間、長かったですし、しっかり勉強になったと思う。まずはしっかり準備をして、初日に間に合うように、準備と稽古を積んで頑張っていきたいと思います」と続けた。春場所は、大関安青錦が綱とりの場所となるが「自分のことで精いっぱいなので。人のことを気にしている場合じゃないですね」と、きっぱり。「荒れる春場所」と呼ばれる大阪で、そんな通説を吹き飛ばすように、番付最高位の威厳を示す決意に満ちていた。