(13日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート男子フリー) 頭を抱えたり、顔を覆ったり。21歳…
(13日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート男子フリー)
頭を抱えたり、顔を覆ったり。21歳のミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)は自分の後に滑ったメダル候補が転倒でミスを重ねたこと、自身が頂点に立ったことが信じられない様子だった。
「全ての選手が最高の演技ができるよう、心から応援していた。金メダルは信じられない」
SP5位からの大逆転を引き寄せたのは得意のジャンプだ。4回転に5本挑む高難度プログラムを滑りきった。
幼い頃、五輪を連覇した羽生結弦さんに憧れた。「彼の滑り、技術は今も模範だ」。
母国のアイドルは14年ソチ五輪銅メダルのデニス・テン。18年に強盗に襲われ、25歳で非業の死を遂げた国民的英雄だ。
「私がデニスに影響を受けたように、この金メダルが自国の次代を担う子らが扉を開けるきっかけになってほしい」
さらに「可能性は無限大だと知ってもらえるだろう」。氷上競技でカザフスタン史上初の金メダリストが、最高の手本を披露した。(稲垣康介)