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 2月14日(現地時間13日、日付は以下同)。6日に発表された3チーム間トレードで、ロサンゼルス・クリッパーズからトロント・ラプターズへ移籍していたクリス・ポールがラプターズからウェイブ(保有権放棄)され、ソーシャルメディアで現役引退を表明した。

 キャリア21年目の今シーズン。ポールはかつて6シーズンをプレーした古巣クリッパーズへ復帰も、昨年12月上旬に決別して事実上の契約解除。その後もワークアウトを続けていた40歳の大ベテランは、この日キャリアに幕を下ろすことに。

 今シーズンは16試合の出場で平均14.3分2.9得点1.8リバウンド3.3アシストと不完全燃焼に終わった。とはいえ、“ポイント・ゴッド”の異名を持つ司令塔は、チームメートたちへ的確なパスをさばいて数多くの得点機会を演出しつつ、自らもドライブやミッドレンジジャンパー、3ポイントシュートなどで点も取り、ポイントガードの選手ではNBA歴代最長の21シーズンをプレーしてきた。

 オールスターに12度、オールNBAチームに11度、オールディフェンシブチームに9度、さらには75周年記念チームにも名を連ねたポールは、新人王に輝いたほか、アシスト王に5度、スティール王に6度も立ち、レギュラーシーズン通算1370試合でキャリア平均16.8得点4.4リバウンド9.2アシスト2.0スティールを記録。

 なかでも、平均アシスト部門ではニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)時代の2007-08と2008-09シーズン、クリッパーズ在籍時の2013-14と2014-15シーズン、フェニックス・サンズ所属時の2021-22シーズンと、3つの年代でリーグトップに君臨。得点、リバウンド、アシストの主要3部門において、3つの年代でリーグトップに立った選手はポールのみだと『Elias Sports Bureau』が報じている。

 また、ポールはレギュラーシーズン通算2万3058得点に加えていずれもNBA歴代2位の1万2552アシストと2728スティールを積み上げてきた。シーズン通算2万得点、1万アシスト、2000スティールをクリアしたのはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とラッセル・ウェストブルック(サクラメント・キングス)、そしてポールの3人しかいない。

 サンズ時代の2021年に初のNBAファイナル出場を果たしたポールは、その年ミルウォーキー・バックスに敗れ、リーグ制覇を達成することはできなかった。それでも、NBAで素晴らしいキャリアを送ってきたことに加え、アメリカ代表の一員としてオリンピックで2度の金メダル(2008、2012年)も手にしているだけに、近い将来バスケットボール殿堂入りを飾ることが確実視されている。


【動画】2021-22シーズンにアシスト王へ立ったポールのハイライト