スピードスケートは14日(日本時間15日)に男子500メートルが行われる。かつて日本のお家芸と言われたこの種目に22年…
スピードスケートは14日(日本時間15日)に男子500メートルが行われる。かつて日本のお家芸と言われたこの種目に22年北京五輪銅メダル・森重航(25)=オカモトグループ=、日本記録保持者の新濱立也(29)=高崎健康福祉大職=、初出場の倉坪克拓(24)=長野県競技力向上対策本部=が挑む。元世界記録保持者の加藤条治氏(41)がメダル争いの行方を占った。
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1000メートル(11日)を見た上で、金メダルの最有力はストルツ選手(米国)です。カーブに的確なバンク(傾斜)をつけ、思い切りスピードを乗せて異次元の伸びを見せていました。大会中も強度の高いメニューをガンガンこなす底知れぬ体力で、連戦も問題なしとみています。600メートル通過で全体トップだったデボー選手(オランダ)、2番手だったズレック選手(ポーランド)が続き、この3人が抜けている印象です。
日本勢は厳しい状況にいるのは確かです。森重選手は1000メートルを見る限り、1月に痛めた左膝の影響は感じませんでした。ただ、200メートルから600メートルのラップタイムで24秒台を狙っていたと思いますが、25秒19にとどまりました。500メートルでも最初から攻めなければ勝ち目はありません。100メートル通過でリードし、何とか逃げ切る展開に持ち込みたいところです。
新濱選手は一発の爆発力があり、かなり仕上がってきていると聞いています。34秒40を出した昨年末の全日本選手権のようなレースができれば、メダルに食い込むチャンスはあります。倉坪選手はメダル候補とは言われていない立ち位置ですが、覚醒する選手が必ずいるのが五輪。そうなってほしいと期待しています。
ここまで海外の選手の五輪にかける気持ちの強さが伝わってくるレースが続いています。日本の選手にも一発勝負にかける執念が見えてきた時、勝機は広がるはずです。(10年バンクーバー五輪男子500メートル銅メダル、元世界記録保持者)