「広島2軍春季キャンプ」(13日、日南) 広島の矢野雅哉内野手(27)が13日、原点回帰で1軍再昇格を誓った。打撃のア…

 「広島2軍春季キャンプ」(13日、日南)

 広島の矢野雅哉内野手(27)が13日、原点回帰で1軍再昇格を誓った。打撃のアピール不足により沖縄キャンプに帯同できず、12日から2軍に合流。粘る打撃や逆方向にはじき返すスイングに磨きをかけ、嫌らしい打者として1軍を勝ち取る決意だ。

 日南の空の下、矢野が黙々とバットを振る。打撃練習では、引っ張らない。「もう一度、原点に戻って、そっち(逆方向)からっていう意識でやっている」。打球方向が、自らの生きる道を示していた。

 シート打撃や紅白戦で内容と結果が伴わす、沖縄キャンプに帯同できなかった。「内角への意識が強くて、外角球が消えてしまった。追い込まれてからもなかなかバットに当たらなかった」。紅白戦2試合では、計4打数1安打。内角球に詰まったり、打ち上げてしまったりと、しぶとさを欠いた。

 「自分の持ち味を考えたとき、嫌らしいバッターを、つくり直さないといけない」

 方向性は明確だ。2軍合流後は、逆方向への意識などを徹底。バットの軌道や、ヘッドが下がるのを我慢するスイングを再構築中だ。

 この日の紅白戦では安打こそなかったものの、第1打席では追い込まれてから4球連続でファウル。1球でも多く投げさせ、甘い球を待つ粘り強さがあった。2打席目の左飛も、食らいつく姿勢が見えた。確かな手応えをつかみつつある。

 沖縄行きのメンバーから外れたことに悔しさがある。それでも過去は「変えられない。必死になってやるだけ」と前だけを向いた。15日以降、2軍は社会人を中心に、5試合の練習試合を予定。嫌らしい打者を、打席で体現していく。