モーグル決勝の採点について、キングズベリーの地元カナダでも議論が起こっている(C)Getty Images ミラノ・コル…

モーグル決勝の採点について、キングズベリーの地元カナダでも議論が起こっている(C)Getty Images

 ミラノ・コルティナ五輪では現地時間2月12日に行われたフリースタイルスキー男子モーグルで、大接戦のメダル争いが繰り広げられた。金メダル獲得となったクーパー・ウッズ(オーストラリア)と、2位ミカエル・キングズベリー(カナダ)がいずれも83.71点で並び、ターン点のわずかの差で順位が決定。銅メダルの堀島行真(日本)も83.44点と、上位2人に肉薄した。

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 競技終了後、この僅差の決着が各国メディアで大きな話題となった。その中で、キングズベリーの母国、カナダの国内紙『Journal de Québec』では、男子モーグル決勝の結果について独自の意見を展開し、採点の内容を掘り下げている。

 公式サイト上で「ミカエル・キングズベリーが出場した決勝で、審判は本当に完全に公平だったのか?」と銘打ったトピックを掲載。同メディアは採点について、「いくつかの疑問点が浮かび上がった」と訴えている。

 記事によると、この日の採点を担当した全7名の審判には、オーストラリア、日本、スウェーデンといった、決勝の8人に残った選手と同じ出身国の審判が名を連ねていたという。同メディアは、当日の採点を振り返り、「偶然かどうかは分からないが、自国出身の審判から最高得点を受けていた」と指摘する。

 金メダルに輝いたウッズと、4位に終わったスウェーデンのワルテル・ワルベリがいずれも、エアで「9.2点」(10点満点)が与えられており、「ウッズの9.2点を与えたのは、オーストラリア出身の審判」「ワルベリの9.2点を与えた第6審判の出身はスウェーデン」などと明かしている。

 また、同メディアは採点方式にも触れており、「ただしモーグルでは、5人の審判のうち最高点と最低点を除いた3つの得点のみが最終スコアに反映される」と説き、それぞれの最高得点が最終結果に直接的な影響を及ぼさないと強調。さらに、「なお、当日の審判団にカナダ人はいなかった」とも付け加えている。

 記事内では、元モーグル選手でカナダ国内の五輪中継解説も務めるフィリップ・マルキ氏による採点方法についてのコメントも紹介しており、「審判の頭の中で何が起きているのかは、いつも少し謎だ」と述べている他、以下の様な見解を示している。

「だからこそ審判は5人いる。最高点と最低点は除外される仕組みになっている。最終的には、こうした状況があっても平均化され、公正で公平な得点に落ち着くと信じたいね」

 これらの議論は、緻密な判断が求められる採点競技ゆえの避けては通れないテーマであり、今後もさまざまな舞台で繰り返されていくのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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