鉄腕リリーバーとしてドジャースで奮闘してきたベシア(C)Getty Images 名左腕は困難を乗り越えようとしている。…

鉄腕リリーバーとしてドジャースで奮闘してきたベシア(C)Getty Images

 名左腕は困難を乗り越えようとしている。現地時間2月13日、米アリゾナ州グレーンデールで行われているスプリングトレーニングに臨んでいるドジャースのアレックス・ベシアは、生まれて間もない長女が亡くなったことを改めて語った。

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 突然の出来事だった。大激闘となったブルージェイズとのワールドシリーズの直前の10月23日にベシアは「極めて個人的な家族の事情」によりチームから離脱。そして、11月7日にSNSを通じて長女との死別を明かしていた。

 自分自身はもちろん、家族にとっても、あまりに受け入れがたい娘の死。それでもオフにトレーニングを再開させ、スプリングトレーニングに舞い戻ったベシアは、13日に報道陣の前に登場。米メディア『Dodgers Nation』など複数メディアの前でスマホを片手に6分間のスピーチを行った。

「この出来事から学んだ教訓は、人生は一瞬で変わるということ」

 そう切り出した29歳は、こう続けている。

「僕らにとっては、たった10分で全てが変わった。スターリング・ソルは世界で一番美しい女の子だった。私たちは彼女を抱きしめ、おむつを替え、絵本を読み聞かせ、愛することができた。共に過ごせた時間はあまりにも短すぎた……娘を家に連れて帰れないと覚悟はしていなかったが、私たちは、今も毎日彼女を胸に抱き続けている」

 時折、言葉を詰まらせながら自らの考えを淡々と語ったベシア。今は心理カウンセリングも妻と共に受けているという左腕はショッキングな別れの直後に野球界全体から受けたサポートにも感謝を口にしている。

「彼らは一流の組織だ。ケイラと私はただ感謝を伝えたい。ワールドシリーズを観ていた時、マウンドにいたブルージェイズのルイス・ヴァーランドの帽子に『51』(ベシアの背番号)の数字があることに気づいた。すぐに彼の弟であるガスにメッセージを送って、確認した。すると彼はすぐに返信してきて、『僕ら家族は君を愛している。トロントのブルペン全員もそうだ。野球よりも大きな存在だ。みんなが君たちを愛しているよ』と言ってくれた。

 ケイラと私は、本当に感動した。本当に、本当に感激したんだ……野球コミュニティ、そして、そこで築かれる人間関係は、野球よりもはるかに大きなものだと分かった。ここ数か月、僕らに注がれた溢れんばかりの愛とサポートは、他に類を見ないものだった。ドジャースファンだけでなく、世界中のファンの皆さんにも感謝したい。インスタグラムのダイレクトメッセージは、たくさんの愛とサポートでもういっぱいだった。コメントなど、すべて読もうと努力しました。本当に大きな意味があったから」

 今も苦しい時はある。それでも「簡単ではないけど、誰かに話すことで状況は変わった」と語るベシア。「お子さんを亡くした方、あるいは何か苦難と闘っている方に言いたい。声を上げることを恐れないで。あなたの心の健康は大切だ。僕らに起こったこと、多くの家族にも起こっていることなのだと学んだ。そのことに気づき、このコミュニティ、野球界への共感と感謝の気持ちがさらに深まった」と語った。

 最後に「大変だったけど、大丈夫だ」と語ったベシアは、来る新シーズンに向けて、着々と準備を進めていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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