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 クリス・ポールが、現役生活に終止符を打った。2月14日(現地時間13日、日付は以下同)、ポールが自身のSNSアカウントを通じてNBAからの引退を発表した。ポールは同日、トレードデッドライン前に移籍していたトロント・ラプターズからウェイブ(解雇)を受けている。

 今シーズン限りでの引退を表明していたポールだったが、12月に当時所属していたロサンゼルス・クリッパーズから突如決別を言い渡された。所属しながらもチームには帯同しない事実上の“契約解除”が続いたのち、2月5日にラプターズへ放出。ラプターズはポールにチームへの合流を求めておらず、トレードデッドラインまでに再度トレードに出す道を模索していたが実現に至らなかった。

 ポールがSNSに投稿した引退宣言は、以下のメッセージから始まる。

「以上、終了!21年超という歳月を経て、僕はバスケットボールから身を引く。これを僕がどんな気持ちで書いているか、想像することは難しいだろうね。実際は、…多くの人が驚くだろうけど…、僕もよくわからないんだ!(笑)でも何よりも、今は大きな喜びと感謝の気持ちでいっぱいだ」

 現在40歳のポールは、12回のNBAオールスター選出、11回のオールNBAチーム選出、2回のオリンピック金メダル獲得など数多くの輝かしい実績を手にした。クリッパーズとの決別後は、ポールが唯一手にしていないチャンピオンリングを求めてどのチームに移籍するか注目されていたが、最終的にポールはNBAの舞台から退く決断をした。

 現地メディア『ESPN』によると、ポールはここ数年子どもたちの行事を逃してきたことを後悔していると語っており、引退後は家族や他の関心事に時間を注ぐものと見られる。メッセージの中でポールは、バスケットボールにこれまでの生涯を捧げたことへの感謝を綴り、以下のようにコメントしている。

「今、自分が持ち得るすべての感謝の気持ちを胸に、これからは別の形で、他の人のために力を尽くす時が来た。この最後のシーズンは、家族と一緒でなければやり遂げることができなかった。6年間離れて過ごした時間は僕たち全員にとって大きな犠牲だったし、それには終止符を打たなければならないと分かっていた」

 ポールはさらに「バスケットボールを生業にできたことは、信じられないほどの祝福だった。同時に大きな責任も伴ったが、そのすべてを受け入れてきた」と語り、これからは妻や子どもにとっての「最高のチームメートになる」と宣言している。

 既に2008年の北京オリンピック出場チーム(“リディーム・チーム”)の一員として殿堂入りを果たしているポールだが、個人として殿堂入りする日もそう遠くはないだろう。