侍ジャパンの阪神坂本誠志郎捕手(32)が勝負の鬼になる。正妻候補がインタビューに応じ、初のWBCに向かう決意とビジョンを…

侍ジャパンの阪神坂本誠志郎捕手(32)が勝負の鬼になる。正妻候補がインタビューに応じ、初のWBCに向かう決意とビジョンを余すことなく語った。

抜群のコミュニケーション能力や洞察力、分析力で虎の司令塔にのし上がった「侍の頭脳」が短期決戦で考えていることとは? 13日にキャンプ地沖縄・宜野座を離れ、代表合宿が行われる宮崎に入った。【柏原誠】

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-14日から侍ジャパンの宮崎合宿が始まる

坂本 前回の優勝を見ていて、こういうところで野球をやってみたい思いはありました。そこから3年くらいでまさかその舞台に立つチャンスをいただけるとは。素直なうれしさと、緊張というか気持ちがキュッとなるのは感じています。沖縄キャンプに入って、もう向こうに行かないといけない。ここまで早いなと。

-準備で一番大変なことは

坂本 ピッチコムは先に送ってもらったので、準備は少しずつできています。宮崎に行ってデータとか詳しいものをどんどん入れてもらうと思うので、そこからですね。投手の球を捕って、この投手で、この打者でという想像はどんどん広がっていくんじゃないですか。

-WBCは短期決戦

坂本 今回に関しては『勝ちゃあ、いい』というか。どんなことをしても、何としても1点上回って、という勝負の仕方になる。妥協することもたぶんない。CSとか日本シリーズの、さらに上なのか分からないけど、すごく詰めた野球をみんなやっていく。難しいことかもしれないけど、それをさせていただける。それができると思って呼んでいただいてると思います。

-勝負師として楽しみ

坂本 いつもより難しい決断や選択をしないといけない可能性は十分ある。だからといって、いつもと違うことをするわけでもない。同じ野球で超一流同士がぶつかり合うのを、自分の思いを入れながらできるというのは…。終わってみたら楽しかったとか、よかったって言えたらいい。試合ではそんな(楽しむ)感覚はないと思う。いろいろなことを考えて、考えて、もう頭がパンパンになって野球をやった先に、感じられる楽しさとかの方がね。表面的に言える楽しみやワクワクより絶対に大きいものが返ってくると思います。

-合同自主トレを行ったヤクルト中村悠と一緒に戦う

坂本 いろいろな勉強をさせてもらってきた。今、こういう立場でやらせてもらっているのは中村さんのおかげ。一緒に代表という舞台で、いろいろな意見も交換しながら野球をやるのはすごい幸せなこと。いつもは中村さんのチームに勝ちたいと思ってやっているけど、若月くんを含めて捕手みんなで力を合わせたい。情報交換を惜しむこともまずない。全部伝えてもらって、一番いい方法をみんなで探りながらやれれば。

-前回は中村悠が世界一のウイニングボール

坂本 いち野球人としてはそういうドラマチックな展開ですごい面白いし、かっこいいなって見ていました。捕手としてあの場面はトラウトにどういう配球をするのかしか考えていなかった。ああ、やっぱりそうだなとか考えながら。自分だったらどうするかなって見ていました。最後はスイーパーいくだろうなと。(今回の)最後は(捕手が)誰になるか分からないですけど、ウイニングボールを捕ってみんなでワ~ってなっていたら一番最高です。

-井端監督がしたい野球のイメージは

坂本 選手を見たらだいたい分かるんじゃないですか。そういうふうに選ばれている選手が何人かいると思っています。その選手が意図をどうくみ取って、どう野球をするかが日本の野球に関してはすごく重要だと思います。

-大谷の球を受ける可能性も

坂本 (試合では)投げないんですよね? 中村さんが『投げろって言おうかな』と言っていたので、僕も乗っかろうかな(笑い)。ブルペンや、ライブBP的なことをするかもしれないので。ドジャースの選手として、いろいろな準備をやると思う。その中で捕ってみたいし、どんな球なのか、すごく興味はあります。

◆阪神坂本の今春キャンプ 2日目の2日にはテレビの仕事で宜野座を訪れた松坂大輔氏を直撃。「聞きたいことがあった」と06、09年と2大会連続WBCでMVPに輝いた右腕から世界で戦う極意を吸収した。4日には同じく日本代表に選出されていた石井のブルペン投球を受け、ピッチコムの操作方法などを確認。ピッチクロックについても意見交換した。8日は練習試合の日本ハム戦(名護)で2打席立ち、受けては茨木と門別を巧みにリード。11日の紅白戦(宜野座)でも攻守ともに仕上がりの良さを見せ、順調に阪神での最終実戦を終えた。