<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フリースタイル>◇男子モーグル決勝◇12日◇リビーニョ・エアリアル・モーグルパ…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フリースタイル>◇男子モーグル決勝◇12日◇リビーニョ・エアリアル・モーグルパーク
堀島行真(28=トヨタ自動車)が22年北京五輪に続く銅メダルを獲得した。20人による決勝1回目を5位で通過し、上位8人による2回目の第2エアで大技「コークスクリュー1440」を決めて83・44点だった。クーパー・ウッズ(オーストラリア)が83・71点で金、W杯通算100勝を誇るミカエル・キングズベリー(カナダ)が銀と僅差だった。堀島は15日の新種目デュアルモーグルで初代王者に挑む。
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堀島の2大会連続銅メダルへの道は、姿勢の改善から始まった。
SBC東京医療大客員教授の足立和隆さん(68)は、11位だった18年平昌五輪の秋からサポートを続けてきた。まず着目したのは、骨盤の自然な前傾。骨盤が前に傾くと胸郭が開き、胸を張った姿勢が保たれる。この基礎姿勢こそがモーグルにおける攻めの滑りの土台になると分析し、座面が前に約20度傾いたいすを導入した。日常生活でも利用することで、前傾姿勢を体に染み込ませていった。
次に着手したのは、こぶへのアプローチの改善。堀島から今季序盤に「もっと速く滑りたいのですが、どうしたらよいですか? 体重が軽いから遅いのでしょうか?」と質問が届いたことがきっかけだった。足立さんは体重差の滑走速度への影響はほとんどないと説明した上で、こぶへの対応の変化を求めた。
従来通り、こぶからの衝撃を受動的に受け流すだけでは、外から急激に引き伸ばされると反射的に縮もうとする「伸張反射」によって脚が突っ張り、ブレーキが生じてしまう。そこでスムーズな衝撃吸収と加速を両立できるよう、こぶに差しかかるタイミングで自ら能動的に脚を縮めるように推奨した。これにより、上半身の安定感が保ったまま、ターンの推進力を一段と高めることができるようになった。
骨盤を前傾させた能動的な滑り。順位は前回大会と同じだが、4年前とは異なるアプローチでつかんだ銅メダルだった。【藤塚大輔】