ミラノ・コルティナ冬季五輪のフリースタイルスキー男子モーグル決勝が12日夜(日本時間)にあり、岐阜県池田町出身の堀島行…

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフリースタイルスキー男子モーグル決勝が12日夜(日本時間)にあり、岐阜県池田町出身の堀島行真選手(28)=トヨタ自動車=が、銅メダルを獲得した。目標の金メダルには届かなかったが、五輪2大会連続メダルは、モーグル日本男子初。地元や関係者からは喜びの声があがった。

 堀島選手を小中学校時代に指導していた恩師は「果敢に攻めた滑りを見せてくれた。よく頑張った」とたたえた。

 堀島選手が小学4年から中学3年まで所属し、その後も指導に携わってきたスキークラブ「岐阜フリースタイル」の沢田光宏代表(55)は、この日、クラブの子どもたちと一緒に岐阜市内の公民館で教え子の晴れ舞台を見守った。

 10日の予選をトップで通過し、迎えた決勝の舞台。堀島選手は重圧のかかる中で、軸を斜めに4回転する大技「コーク1440」に挑戦し、見事に決めた。

 惜しくも金メダルには0.27点届かなかったが、「練習の成果は出ていたし、これまで努力してきたことは実を結んでいる。子どもたちも挑戦を楽しんで見ていた」と沢田さん。

 クラブには3大会連続出場となる堀島選手に憧れ、モーグルを始める子どもたちも増えてきたという。「モーグルはスピードやジャンプへの怖さに挑む競技でもある。行真の果敢に攻めていく姿勢は、後輩たちに刺激を与え続けてくれる」

 堀島選手は15日のデュアルモーグルにも出場する。沢田さんは「気持ちを切り替え、また攻める姿勢を見せてほしい」とエールを送った。(寺西哲生)

■母校の中京大でPV

 母校の中京大(名古屋市昭和区)ではパブリックビューイング(PV)があり、学生や大学関係者ら約30人が声援を送った。

 決勝に登場すると「堀島行け」「頑張れー」と声が飛んだ。世界屈指とされる高さのあるエアを成功させると会場からはどよめきが。暫定1位になった後は後続の選手の滑りを祈るように見守り、銅メダルが決まると、健闘をたたえるメガホンが鳴りやまなかった。

 ゼミで堀島選手を指導したスポーツ科学部の桜井伸二教授(70)は「少し残念な気もするが、4年間よく頑張ったと思う。大技に果敢に挑む姿は立派」。遠征先からリモートで参加したスキー競技部の浅野志織さん(4年)は「完璧な滑りだった。エアの完成度も高かった」とたたえた。

 PVに参加した法学部の石田優輝さん(1年)は「きれいな滑りに感動した。待っている間はドキドキしたが、世界で3番はすごいこと。誇りに思います」と話した。(松永佳伸)