フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真(28=トヨタ自動車)が2種目目で頂点を狙う。モーグルで2大会連続銅メダル獲得…
フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真(28=トヨタ自動車)が2種目目で頂点を狙う。
モーグルで2大会連続銅メダル獲得から一夜明けた13日、会場のリビーニョ・エアリアル・モーグルパークで公式練習に臨み、15日のデュアルモーグルに向けて調整した。今回から採用された新種目で、1対1で争うトーナメント戦を勝ち抜き、悲願の金メダルを手にする。
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銅メダルから約23時間。練習を終えた堀島は「何もない1日の始まりだった」と通常通りの朝を振り返った。「試合が終わったらデュアルに切り替えた」と、初代五輪王者がかかる一戦へ、真っすぐ目を向けた。
もう1度頂点を狙うチャンスがある。新種目デュアルモーグルは、並列するコースを2人で同時に滑り降り、トーナメント方式で争う。「心臓がドキドキ、エキサイトする競技。サバイバルゲームのような迫力感を味わえる」と魅力を説明。ターン、エア、スピードの3要素での採点はモーグルと同じ。ただ、相手との優劣がはっきりするスピードが重要になる。モーグルは「400メートルを走る感じ」だが、デュアルは「100メートルを思い切り全力で走る体の使い方」と表現。相手の速さを見極め、駆け引きをするところが見どころだ。
王者になる実力は十分だ。25年3月の世界選手権は銀メダル。準決勝で激しい攻防を繰り広げ、加速しすぎてエアに入ってしまい、着地に失敗。左膝靱帯(じんたい)を損傷した。決勝は棄権してキングズベリーに(カナダ)に王座を譲った。今回の組み合わせは、強敵と決勝まで当たらない見込み。互いに勝ち、最終決戦で顔を合わせることには「そういうストーリーもありかも」と待ちわびた。
前日のモーグル決勝を「本当に僅差。金メダルに近い銅メダル」と評価。2種目目に向けて「メダルがかかる瞬間でも、気持ちをコントロール下に置きながらやりたい」と冷静に貫く。初代王者への道ははっきりと見えた。【飯岡大暉】