今週末はサウジカップデー。日本からは6競走に計20頭が出走する。いまでこそ、サウジアラビア競馬もおなじみになってきた…

 今週末はサウジカップデー。日本からは6競走に計20頭が出走する。いまでこそ、サウジアラビア競馬もおなじみになってきたが、ひと昔前まで日本との関わりは薄かった。そんな急発展を見せている同国の競馬事情を深堀りしてみよう。

 サウジアラビア王国はアラビア半島に位置し、アラブ首長国連邦やカタール、バーレーンなどと国境を接する。国土面積は215万平方kmで、日本の約5.7倍もあるが、その約8割は砂漠地帯。世界最大の石油輸出国でもあり、イスラム教発祥の地としても知られる。

 そんな“砂漠の国”での競馬は、1965年に創設されたサウジアラビアジョッキークラブが主催となって行われている。国内には2つのコースが存在。メインは首都リヤドにあるキングアブドゥルアジーズ競馬場で、サウジカップデーの舞台にもなる。もうひとつはそこから約800km離れたターイフに置かれたキングハーリド競馬場。また、首都近郊に新たな競馬場を建設する動きもあるようで、王族からのサポートを受け、開催規模を年々ひろげている。

 競馬界における世界的な立ち位置も存在感を増している。数年前まではパートIII国で、サラブレッド系競走において国際GI〜GIII格付けを得たレースはなかったが、2020年のサウジカップデー創設が転機となった。キングアブドゥルアジーズ競馬場に芝コースを新設し、世界最高賞金のサウジCとあわせて、さまざまな条件の国際競走を同時開催。高額賞金もあいまって、世界中から注目の的になった。21年にはパートII国昇格を果たし、22年からサウジCが国際GIに格付け。今年からはネオムターフCが同国初の芝GIとなるなど、順調に進歩を続ける。

 また、サラブレッド競走だけではなく、純血アラブ種による競馬も盛ん。サウジカップデー当日の2Rには、オバイヤアラビアンクラシックというG1競走も実施される。

 すっかり、世界の競馬カレンダーに定着したサウジカップデー開催。サウジアラビアは周辺国と今後も互いに協力、競い合いながら、中東の競馬シーンを盛り上げていくことだろう。