◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 初日(12日)◇ペブルビーチGL(6989yd)、スパイグラスヒルGC(70…
◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 初日(12日)◇ペブルビーチGL(6989yd)、スパイグラスヒルGC(7071yd、いずれもパー72)
鮮やかなバーディラッシュを上がり3連続で締めくくった。16番でグリーン左からチップインを決め、17番(パー3)も5mほどを入れた久常涼は、さらにアクセルを踏み込んだ。「17番が獲れて、最後に2ケタ(アンダー)に行きたいと思っていた」。バンカー越えとなるラフからのアプローチをきっちりと寄せ、この日10個目。前週2日目にマークしたばかりのPGAツアー自己ベストを1打更新する「62」で、ウィンダム・クラークが2024年大会3日目に出したペブルビーチのコース記録「60」に迫ってみせた。
初めてのペブルビーチで初日の第1組。風も弱い穏やかな陽気に恵まれる中、アイアンで2オンに成功した2番(パー5)から3連続バーディを先行した。3番で8m、4番では下から10mを沈めて「ラッキーだった」と笑うパッティングが終始さく裂した。
パー5を除けば、この日のバーディで最も短かったのは名物ホール7番(パー3)で決めた2.5mだった。開幕前のコースでステファン・スウィーニー氏とやり取りしたパッティングの状態は上々。2週前の「ファーマーズインシュランスオープン」で自己最高2位に入ったように、厄介なはずのポアナ芝のグリーンがむしろ大好物でもある。トップスタートのきれいな状態も手伝い、不安なく「いいパットをよく打てた」。この日決めたパットの総距離は全選手で2番目に長い158フィート(約48m)に上った。
開幕2日前に練習ラウンドで回った時、後半はかぶっていたキャップが吹き飛ばされる場面もあるほどの暴風が吹き荒れた。「そういうタフな状況じゃないけど、練習ラウンドでできていて良かった」。再びペブルビーチを回る週末に大きく変わることも予想されるコンディションへの備えはもちろん、難しい状態を経験することで好条件下のラウンドで考えることがシンプルになった側面もあるという。
優勝争いを演じた前週も世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーは出場していたが、シーズン最初の昇格大会となった今週はロリー・マキロイ(北アイルランド)やトミー・フリートウッド(イングランド)も加わり、間違いなく今季最強のフィールドで行われている。その中でもビッグネームが並ぶリーダーボードに視線を向けるより、自らのプレーに集中した。「名前でゴルフをするわけじゃないですから」。ビッグスコアが続出したレベルの高さを十分に認識しつつ、チャレンジャーの23歳に気後れはない。(カリフォルニア州ペブルビーチ/亀山泰宏)