スキージャンプの日本代表で「公務員ジャンパー」として知られる山形市役所の内藤智文(ともふみ)選手(32)が、フライング…

 スキージャンプの日本代表で「公務員ジャンパー」として知られる山形市役所の内藤智文(ともふみ)選手(32)が、フライング世界選手権(1月、ドイツ)の団体戦で初優勝に輝いた。6日に山形県庁を訪れ、金メダルの喜びを語った。

 エースの小林陵侑選手らと4人で団体戦に臨んだ内藤選手は、2回目のジャンプで自己ベストの222メートルを記録、優勝に貢献した。

 ジャンプ台は世界でも最大級の規模といい、「スピードが速くて、ちょっと怖かった」。

 ジャンプ中の感覚については、こう語った。「時速100キロぐらいで飛び出して、空中でも加速します。落下しているように見えるかもしれませんが、実際は地面すれすれに滑空しています。鳥というより、ジェット機みたいな感じで、非日常のスピードが醍醐(だいご)味。風をつかんで、飛距離を伸ばします」

 吉村美栄子知事は「希望と元気と活力をもらいました」と、ねぎらった。

 内藤選手は東京出身。5歳でスキージャンプを始め、東海大を卒業後も、仕事をしながら競技を続けた。

 2022年、冬季国民スポーツ大会を控えていた山形県に移り、県スポーツ協会に勤務。25年に山形市に採用され、一般の職員と同じ時間帯で働きながら練習に励む。

 ミラノ・コルティナ五輪への出場は惜しくも逃したが、夢はあきらめていない。「自己ベストを更新して、また表彰台の一番高いところにのぼりたい」と前を向いた。(渡部耕平)