カーリングのミラノ・コルティナ冬季オリンピック(五輪)は12日、1次リーグが行われ、女子日本代表フォルティウスは初戦で…

 カーリングのミラノ・コルティナ冬季オリンピック(五輪)は12日、1次リーグが行われ、女子日本代表フォルティウスは初戦でスウェーデンに4―8で敗れました。開幕戦の戦いぶりや1次リーグ突破に向けた展望などを、平昌五輪男子日本代表スキップの両角友佑さんに解説していただきました。

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 日本は第4エンド(E)に3点を奪われ、主導権を失いました。互いにミスが出ていた中、氷を読む早さでスウェーデンに一歩後れをとってしまった。結果、ビッグエンドにつながった印象です。

 この第4E、日本は不利な先攻でした。

 スキップの吉村紗也香選手の1投目は円心へ。ただ、狙った相手の石にあと一歩寄せ切れませんでした。

 わずかに空いた隙間を、スウェーデンは見逃さなかった。相手スキップのハッセルボリは次の一投で、吉村の石だけを中心から遠くへ押し下げました。

 直前にミスが出ていても、初めてのラインを読み切って適切なウェート(速度)で仕留めてくるあたり、さすがだなと感じました。

 試合直前、日本は先攻後攻を決めるための「LSD(ラストストーンドロー)」が珍しく乱れていました。両チーム2人ずつがショットを放って、ハウス中心からの距離の合計を計測します。

 本来はLSDの精度が高いチームです。氷への順応という点で、あの辺りが改善されると、試合のドロー(狙った場所にストーンを置くショット)も良くなってくるでしょう。

 第6Eでは、吉村選手が重圧のかかる場面での最終投で、難しいドローをしっかり成功させました。試合中に感覚を取り戻せたことは、次のゲームに間違いなく生きてくるはずです。

 スウェーデンは準決勝進出を狙える強豪。勝てれば理想でしたが、負けたからといって大会が終わるわけではありません。

 大事なのは、これから。日本(国別世界ランキング5位)としては同等、あるいは下のチームとの試合を落とさないことです。2戦目でデンマーク(8位)に敗れたのは残念でしたが、フォルティウスらしい粘り強い戦いはできていました。イタリア(9位)、米国(10位)といった中堅チームから勝ち星を挙げることが、4強入りの前提になります。

 2連敗は残念ですが、必要以上に引きずるべきものではありません。次以降にどうつなげていくかが重要だと思います。

 昨年9月の代表決定戦、12月の五輪最終予選と苦しい試合を乗り越えてきているチーム。本来のフォルティウスの実力を発揮できるように、リラックスして臨んでもらいたいですね。(聞き手・清水優志)