「大魔神」の異名をとった元プロ野球選手の佐々木主浩氏は、馬主として多くの活躍馬を所有している。そんな名物オーナーが重賞…
「大魔神」の異名をとった元プロ野球選手の佐々木主浩氏は、馬主として多くの活躍馬を所有している。そんな名物オーナーが重賞初制覇を果たしたのが12年のクイーンC。後にGI・2勝馬となるヴィルシーナが初タイトルを手にした一戦を振り返ろう。
ヴィルシーナは父ディープインパクト、母ハルーワスウィート、母の父Machiavellianの血統。11年8月に札幌芝1800mでデビュー勝ち。休み明けの黄菊賞は3着に終わったが、続くエリカ賞を快勝。年が明けて初の重賞となるクイーンCに駒を進めた。
1番人気は阪神JFで4着だったイチオクノホシに譲ったものの、レースの主役を手渡すことはなかった。道中は逃げるアラフネの2番手を追走。前半600mが36秒6、1000mが62秒7の超スローとなったので、最高の位置取りと言えた。ならば、あとは直線で弾けるだけだ。残り400mで先頭に立ち、岩田康誠騎手に追われると後続を引き離す。馬群を突いてイチオクノホシ、その後ろからエクセラントカーヴが追い上げてきたものの、馬体を並べるまではいかず。ヴィルシーナが危なげなく押し切り、重賞ウイナーの仲間入りを決めたのだった。
同年の牝馬三冠ではいずれもジェンティルドンナの2着に終わったヴィルシーナだが、翌年と翌々年のヴィクトリアマイルを連覇。佐々木オーナーにGIタイトルをプレゼントした。また、オーナーは同馬の全妹のヴィブロス、半弟のシュヴァルグランでもGIを勝ち、プロ野球選手だけではなく馬主としても、名声を得ることとなった。