五輪会場に姿を見せ、選手たちの滑りを楽しんだホワイト氏(C)Getty Images 満身創痍とも言える状態でのライドに…

五輪会場に姿を見せ、選手たちの滑りを楽しんだホワイト氏(C)Getty Images
満身創痍とも言える状態でのライドに、重鎮たちも感激しっぱなしだ。
世界的に大きな注目を集めたのは、現地時間2月11日に行われたミラノ・コルティナ五輪のスノーボード男子ハーフパイプ予選に出場した日本の平野歩夢だ。
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2022年の北京五輪王者でもある27歳だが、状態は最悪と言っても過言ではなかった。
五輪前最後の実戦となったスイスでのワールドカップ(ラークス)で、激しく転倒。ボードが折れるほど打ち付けられた歩夢は顔面から出血し、右骨盤など複数個所の骨折。松葉づえや車いすの生活を強いられた。
それでも「戻れる可能性が1%でもあるならば、ここ(五輪)で滑りたい」と不屈の闘志で辿り着いた檜舞台で歩夢は舞った。1回目の試技で83.00点をマークすると、2回目には85.50点を記録。7位で予選突破を決め、五輪連覇の偉業に望みを繋いだ。
この日、前回銀メダルのスコッティ・ジェームズ(オーストラリア)が叩き出した最高点は94.00点。その差を考えれば、金メダル獲得、ひいては連覇の道は険しいと言える。それでも渾身の滑りを披露した歩夢には、スノーボード大国アメリカでも賛辞が相次いだ。
米放送局『NBC』のストリーミングサービス「Peacock」の中継に登場した過去3度の金メダル獲得歴を誇るレジェンド、ショーン・ホワイト氏は、「アユムは骨盤と顔面の一部を骨折したと聞いてる。それって精神的にも身体的にも、凄い負担なんだ」と吐露。その上で目の当たりにした歩夢の滑りを「まだ全力を出せていないんじゃないかな」と指摘した。
「彼がトリプルを持っていることは分かっているし、本来はもっと出来るからね。ただ、見ている限りでは怪我による影響も全然感じなかった。いや、凄いよ。本当に感銘を受けるよ」
絶賛するのは、ホワイト氏だけではない。『NBC』のコメンタリーを務め、「ハーフパイプの先駆者」と称されるトッド・リチャーズ氏も同様だ。
この日も番組内で解説を務めたリチャーズ氏は自身のインスタグラムを更新し、「全員がほんの少しすらミスをしていない」と、平野流佳、山田琉聖、戸塚優斗を含めた日本勢のレベルの高さを称賛。その上で「俺は予選前に知ったんだけど、アユム・ヒラノは骨盤を骨折した状態で滑っていたんだ。数か月前か1か月前に顔も骨折していたらしいんだ」と愕然としながら、こう続けた。
「レベルが今、とんでもないところまで上がってる。とんでもないことになるぞ。決勝は間違いなく、伝説的なハーフパイプの大会になる」
果たして、北京五輪王者はどこまで数字を伸ばせるか。大舞台に強い男のパフォーマンスに世界の熱視線が向けられそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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