「広島春季キャンプ」(12日、日南) 広島は12日、宮崎県日南市で行っていた1次キャンプを打ち上げた。新井貴浩監督(4…

 「広島春季キャンプ」(12日、日南)

 広島は12日、宮崎県日南市で行っていた1次キャンプを打ち上げた。新井貴浩監督(49)は14日から沖縄・コザで始まる2次キャンプに向けて、厳しいサバイバルの継続を宣言。結果次第で日南・2軍キャンプへ“強制送還”する可能性を示唆した。沖縄では15日の練習試合・巨人戦(那覇)など、対外試合6試合を予定しており、いよいよ競争が本格化する。

 新井カープの象徴となっていた“ハイタッチの輪”は現れなかった。手締め後に首脳陣、選手、スタッフ全員で行う恒例の行事は見送り。グラウンドには最後まで緊張感が漂っていた。拠点を沖縄・コザへ移し、14日から始まる2次キャンプに向け、新井監督は「実戦が多くなってくる。またいいアピールをしてもらいたい」とさらなる競争の激化に期待を寄せた。

 サバイバルは南国でも続いていく。沖縄では対外試合6試合が予定される中、昨年より投手は1人、野手は5人も人数を減らした。新井監督は、「みんなたくさん試合に出られると思うので、それだけアピールの場も増える」と少数精鋭のメリットを説明し、「みんな高いレベルで競争してくれるのが一番いい」と個々の猛烈なアピールを心待ちにした。

 選手はプレー機会が多く与えられる一方で、シビアな環境で自身の価値を証明しなければならない。指揮官は「今までは沖縄から日南に行くのはなかったと思うけど、結果と内容が伴わない選手がいれば出てくる」と、結果と内容次第で2軍キャンプ地の宮崎・日南へ“強制送還”させる可能性を示唆。就任4年目にして初となる厳しい方針を掲げ、緊張感をキープしながら戦力を見極めていく構えを示した。

 「横一線」を明言して幕を開けた今春キャンプ。10、11日には紅白戦を行い、投手では大瀬良、床田、森下、野手では秋山、菊池ら実績組も例外なく試合に出場した。10日は先発の床田と森下が1回無失点と好投。11日には坂倉が本塁打を放つなど主軸として期待される選手の状態は上々。アピール合戦に備え、早めの仕上がりを見せる姿に「いい動きしている選手が多い」と目を細めた。

 ルーキーたちの躍動も見逃せない。紅白戦で2試合連続安打を放ったドラフト1位・平川(仙台大)、8日から1軍に合流し10日の試合で2安打1打点をマークして沖縄切符をつかんだ同6位・西川(神村学園伊賀)らがアピール。「そこが昨年までとは違うところ」と、新戦力の台頭を大きな収穫として、キャンプ前半を総括した。

 14日からキャンプも折り返し。1軍生き残りを懸けた戦いの先に、8年ぶり頂点を狙うチームの“形”が見えてくる。