IOCから失格を命じられ、改めてヘルメットを片手に自身の考えを語ったヘラスケビッチ(C)Getty Images 下され…

IOCから失格を命じられ、改めてヘルメットを片手に自身の考えを語ったヘラスケビッチ(C)Getty Images

 下された決定に怒りを口にした。

 現地時間2月11日、国際オリンピック委員会(IOC)は、ミラノ・コルティナ冬季五輪のスケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチを失格処分とした。同選手は、ロシアの母国に対する侵攻で命を落とした同胞選手たちの顔を描いたヘルメットを着用して大会に参加。これが「選手の表現に関するガイドライン」に抵触すると判断された。

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 12日に初戦に臨む予定だったヘラスケビッチは、これまで公式練習時でも同ヘルメットを使用。「いかなる広告、主義思想の宣伝も身体、競技ウエア、アクセサリーに表示してはならない」と定める五輪憲章に抵触すると、IOCからは本戦での着用をしないように求められていたが、当人はあくまで「ルールに完全に準拠しているし、競技で着用する権利は十分にある」と求めに応じず。今回の失格処分が下った。

 ヘラスケビッチに対して「悲しみを表明する機会を何度も設けたし、彼の願いに、最も敬意を払った形で応える方法を模索した」と主張したIOCは、「仮定の話をしても意味がない。我々が遵守を求めている規則や規定は存在する」と、規則の徹底を求めていた。

 苦しみ抜いた末に五輪までたどり着いた27歳からすれば、ロシア侵攻で被害に遭った盟友たちを想っての行為だった。ゆえにIOCの判断に不満を湧き上がる。ヘラスケビッチは処分決定後に自身のXを更新し、「私のヘルメットが『対立』を示しているように見えるの? 私は前回の冬季オリンピック以降に亡くなったアスリートたちを表しているだけだ」と主張。さらに、こう続けている。

「私にとって、ヘルメットに刻まれた人々の犠牲は、どんな勲章よりも尊いもの。彼らは最も大切なものを捧げた。彼らへの純粋な敬意こそが、私が捧げたいものなんだ」

「私はIOCとのスキャンダルを望んだことはないし、引き起こしたわけでもない。IOCが規則を解釈した結果、多くの人が『差別的』と見なす事態を招いた。このスキャンダルにより、殺害されたウクライナ人選手について声を大にして語ることが可能になった一方で、競技自体や出場選手から膨大な注目を削いでしまっている。だからこそ、私はこのスキャンダルを終わらせたい」

 代替案として黒の腕章の着用を提案していたIOC。だが、歩み寄ろうとした末に“失格”を命じ、選手村からも即時退却を指示した彼らの判断は、国際的な波紋を呼ぶことになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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