自身の失格に茫然自失となる中国の廉(C)Getty Images スピードスケートで起きたまさかのアクシデントは、波紋を…

自身の失格に茫然自失となる中国の廉(C)Getty Images

 スピードスケートで起きたまさかのアクシデントは、波紋を広げ続けている。

 物議を醸しているのは、現地時間2月11日に行われたスピードスケート男子1000mでの一幕。11組目に登場した金メダル獲得の最有力候補とされたユップ・ベンネマルス(オランダ)が、並走した廉子文(中国)との接触によってタイムロス。まさかの5位となり、表彰台にすら立てずに涙を呑んだ。

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 世界王者でもあるベンネマルスが怒りをぶちまけた騒動にあって、批判が殺到したのは、ラスト1周となった際に見せた廉の走行だった。

 規則ではクロッシングゾーンに入った際にインレーンからアウトレーンに変わる選手は、走路を譲らなければならない。しかし、該当していた廉はなぜかコースを譲らずに、入れ替わろうとしたベンネマルスと接触。足を引っかけてしまったのである。

 結局、廉はレーンの移動が早すぎたとみなされ、失格。ベンネマルスが許された再レースへの参加資格も得られなかった。

 スピードスケーターたちからすれば、初歩的なミスだった。ゆえにベンネマルスもレース後に母国の公共放送『NOS』で「僕に優先権があった。だから、彼は自分のコースをただただ真っすぐ走れば良かったんだよ」と主張。「泣きたいのに涙すらも出ないよ。信じられない気持ちだ」と漏らすしかなかった。

 一方で「故意ではない」という見方を強めるのは、中国側だ。Webメディア『揚子江晩報』は「なぜ自分だけにペナルティが与えられたのか。審判の判断は理解が出来ない」「いかなる反則行為も意図してやっていない」「氷の上で僕が怒りをぶつける必要はない」と異論を唱えた廉本人のコメントを伝えた上で、「彼はわざと相手に道を譲らなかったわけではない」と主張。怒れるベンネマルスや世間の反応に反発した。

「どんな選手も故意に相手を妨害することはない。もしも、彼がベンネマルスの存在に気づいていたら走路を譲っていた。そもそも全ての選手がそんな悪意を持っているとは思わない。ベンネマルスの視点では、今回の接触は『夢が引き裂かれた瞬間』だった。アウトレーンを走る選手だった彼は、ルールで認められた優先的な変更権を持っていた。しかし、スピードスケートという競技では、わずかなミスや不意の接触が最終結果を左右するのだ」

 さらに同メディアは、開き直るかのように、こうも論じている。

「今回の件は論争を呼んだ衝突であると同時に、競技スポーツの真の姿でもある。そもそもスポーツの魅力は絶対的な完璧さではなく、偶然にこそある。審判の責務はルールの最低ラインを守ることだが、彼らでさえも選手の傷ついた感情をすべて癒すことはできない。これは単純な正誤の判断ではなく、競技スポーツが示す最も残酷でありながら、真実の姿なのだ」

 この論調をベンネマルスはもちろん、怒り心頭のオランダ側はどう捉えるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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