強くなって、戻ってこい-。阪神は12日、前日の紅白戦で緊急降板した石井大智投手(28)が大阪府内の病院を受診し、左アキレ…
強くなって、戻ってこい-。阪神は12日、前日の紅白戦で緊急降板した石井大智投手(28)が大阪府内の病院を受診し、左アキレス腱(けん)損傷と診断されたことを発表した。
3月に行われるWBCの日本代表に選出されていたが、出場辞退する旨をNPBへ申し入れた。虎の「ミスターゼロ」はシーズン開幕も絶望。藤川球児監督(45)は涙を流し「また、復活する時をね…」と再起を望んだ。
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藤川監督は「健康」というフレーズを頻繁に使う。現役時代は「火の玉ストレート」と呼ばれる直球を投げ続けてきたが、極限まで追い込む練習が原点にあった。常に故障のリスクと隣り合わせ。だからこそ「普段から健康を祈る」と繰り返してきた。
リリーフに専念した05年、ウィリアムス、久保田との救援トリオ「JFK」の中核を担いリーグ優勝に貢献したが、翌年の06年と09年WBCでは内転筋を痛めた状態で出場した。自ら「2度とも内転筋を痛めた状態でいってましたから」と明かす。故障で苦しんだ経験は今にも生きる。宜野座キャンプでは芝生の長さまで阪神園芸に細かく注文し、過去にけがをしたエリアまで完全に把握。常にナインの「健康」を第一に考えてきた。石井の診断は悲報だったが、佐藤、森下、坂本には「元気でやることですね」と送り出した。藤川監督の願いは一貫している。【阪神担当=只松憲】