【バルディフィエメ(イタリア)12日=松末守司】11日の混合団体で2大会ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得したノルディック…
【バルディフィエメ(イタリア)12日=松末守司】11日の混合団体で2大会ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得したノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(クラレ)が、公式練習に参加し、ラージヒルで初飛びを行った。
1回目は追い風を受けて109・5メートルにとどまったが、2回目から128メートル、126・5メートルと好飛躍をそろえ、さらに調子を上げてきた。「ノーマルのアプローチの方が長さも短いですし、余裕がなかったですが、ラージの方が落ち着いてしっかり重心を落とすことを考えられる。シーズン始まってからなかなか2本そろえるってことができていなかったので今日、安定したジャンプを3本つなげることができて少し安心できました」と好感触を伝えた。
11日の混合団体は、チーム一丸となり銅メダルを獲得し、前回22年北京五輪の混合団体でスーツの規定違反で失格した悪夢を振り払って雪辱。高梨も好飛躍を2本そろえてメダルに貢献した。「ここにきて一番のジャンプができた」と納得のジャンプを披露した。メダル獲得後は、「もうずっとかけていました。寝るときもかけて寝ていました。メダルが外れやすいと聞いたので、今はつけるのをやめましたけど」と満面の笑みを浮かべた。
メダル獲得で多くの反響があったが、女子ジャンプの礎をつくった第一人者の山田いずみさんら多くの先輩ジャンパーからのメッセージが胸にしみたという。「山田いずみさんには選手時代から私が小さくてまだ世界大会に出ていない時からかわいがってもらっていて、引退されてからもコーチとしてそばにいてくれて、平昌五輪の時も見ていてくれた。『信じていたよ。よく頑張ったね。この重圧のなかで』という言葉をいただけてすごくうれしかったです」と感謝した。
その先輩たちからしっかりバトンを受け取り、今大会初めて個人ラージヒル(日本時間16日)が五輪で実施される。「しっかり自分のパフォーマンスをすることを目指してやっていきたいと思うので、その先に結果がついてくると思う。まずは自分の目の前のことに集中して、最高のパフォーマンスをすることに取り組んでいきたいなと思います」と気持ちを高めた。