◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード・ハーフパイプ(11日・リビーニョ・スノーパーク) 男子予選が行われ、日本勢は出…
◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード・ハーフパイプ(11日・リビーニョ・スノーパーク)
男子予選が行われ、日本勢は出場4人全員が、12人で争う13日(日本時間14日未明)の決勝に進出した。日本勢最上位の2位に、3大会連続出場の戸塚優斗(24)=ヨネックス=が入った。1回目85・50点の5位から技の難度を上げた2回目に91・25点をマーク。悲願の金メダル獲得へ絶好調の“デモンストレーション”を見せつけた。初出場の山田琉聖(19)=チームJWSC=が3位、2大会連続出場の平野流佳(23)=INPEX=が5位、連覇がかかる平野歩夢(27)=TOKIOインカラミ=が7位。
90点台を3人が記録したハイレベルな予選で、戸塚は自信に満ちていた。1回目はミスして5位だったが、見せ場は2回目。最終5発目で斜め軸に縦3回転、横4回転するトリプルコーク1440をいとも簡単に決め、91・25点で日本勢最高位の2位突破。「(最後は)皆がクリーンに決めるのを見て、プッシュされた。2本目も落ち着いてまとめられた。楽しめた」と胸を張った。
“三度目の正直”を果たす。過去2大会は18年平昌は決勝で転倒し、担架で運ばれて11位。北京も10位とメダルにも絡めていない。雪辱に燃える実力者は「課題は気持ち」と精神面の強化を掲げてきた。
メダルへのカギは「自信」だ。昨年12月のW杯開幕前の招待大会「ザ・スノーリーグ」から今季初解禁の超大技、横4回転半する「ダブルコーク1620」に挑戦。ライバルに手の内を明かすリスクはあったが、数をこなすことで「自信になった。やって良かった」と胸を張る。「過去2大会と違い、心の余裕もある。成長している」。心技体に磨きをかけ、ミラノ五輪に乗り込んできた。
金メダル有力候補、スコット・ジェームズ(オーストラリア)らの高得点を発奮材料に「自分も食らいついて、マックスを出して倒せたら」と言い切った。過去2度の苦い経験を糧にした今の戸塚からは、自信と余裕が漂っている。(宮下 京香)
◆戸塚 優斗(とつか・ゆうと)2001年9月27日、横浜市出身。24歳。光明学園相模原高から日体大。2歳でスノーボードを始め、小3からハーフパイプを始めた。11歳の頃にプロの資格を取得。18年平昌五輪11位、22年北京五輪10位。169センチ、65キロ。