◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フリースタイルスキー男子モーグル(12日・リビーニョ・モーグル&エアリアルパーク) 【リビー…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フリースタイルスキー男子モーグル(12日・リビーニョ・モーグル&エアリアルパーク)

 【リビーニョ(イタリア)12日=宮下京香】フリースタイルスキー男子モーグルで2022年北京五輪銅メダルの堀島行真(トヨタ自動車)が銅メダルを獲得した。2大会連続の表彰台入りも男子日本では初となった。

 堀島は「もちろんメダルはうれしいけど、悔しい思いもある。ただ、4位の方とか含めて、頑張ってきてメダルがあるのとないので大きな違いを感じているので、すごく笑うようにと思ってた」と激戦を振り返った。

 予選1回目で85・42点とただ1人80点台をたたき出す圧巻の滑りで決勝進出。決勝1回目は80・35点で5位に入り、決勝2回目は第2エアで高難度のコーク1440で83・44点をたたきだすなど高いパフォーマンスを見せつけた。

 銅メダル以上を確定させた後、キングズベリー(カナダ)が83・71点で上回り、史上初の金メダルは惜しくもならなかった。最後に滑走したウッズ(豪州)もキングズベリーと並ぶ83・71点をマーク。最終的にターン点で0・7点上回ったウッズが金メダルを獲得し、銀メダルにキングズベリー、銅に堀島となった。

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 堀島は両親の影響で1歳からスキーに触れ、2学年上の姉・有紗さんの背中を追って小学4年からモーグルを始めた。幼い頃からの強い執着心が、2大会連続でメダルを勝ち取る鍵だ。小1の夏休み、堀島は昆虫に“ドはまり”。毎日のように山へ付き添った父・行訓(ゆきのり)さんによれば「私が『あれオオクワガタかもしれんぞ』って言った瞬間、ムカデとかスズメバチがいる木の中に手を突っ込んだりするほど」。一度執着すると、とにかく一直線。小4で興味がモーグルに移ると、まるで昆虫採集をするように技術の習得に没頭した。

 小学校低学年までつけていたのが「昆虫日記」。水に飛び込んでモーグルのエアを練習するウォータージャンプを始めると、今度は「ウォータージャンプ日記」に変わった。多い時は1日に100回のダイブ。着水に失敗した衝撃で、ろっ骨にヒビが入っても、両親に止められたくない一心で隠して練習を続けた。「うまくなりたい」。堀島少年の、何よりの原動力だった。

 初挑戦の平昌五輪は、メダル候補として挑んだが転倒して11位。それでも、諦めなかった。五輪メダルだけを目指して鍛練を重ね、22年北京五輪で銅メダルを獲得し悲願を成就した。

 北京五輪後は女子代表の輝紗良さんとの結婚を発表し、第1子を授かった。「家族が支え。結果で応えたい思いがある」。昨年3月の世界選手権で優勝し、今シーズンのW杯ランキングは1位。今大会も大本命として3回目の大舞台に挑み、2大会連続の快挙を達成した。