日本ハムの生けるレジェンドが、名球会のレジェンドと至極の時間を過ごした。日本ハム宮西尚生投手(40)が12日、2軍の沖縄…

日本ハムの生けるレジェンドが、名球会のレジェンドと至極の時間を過ごした。

日本ハム宮西尚生投手(40)が12日、2軍の沖縄・国頭から1軍の沖縄・名護へ出向き、臨時コーチを務めた通算219勝左腕の山本昌氏(60)から指導を受けた。50歳まで現役を続けた大先輩から40代を第一線で走り続けるための金言を授かり、同氏が持つ最年長登板記録の更新も託された。同氏と10日から打撃陣を指導した元中日の山崎武司氏(57)は、この日で臨時コーチの役目を終えた。

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40歳の宮西がワクワクしていた。本来は国頭で、11日までに今キャンプ4度目のブルペン投球を行う予定だったが、山本昌氏の名護訪問に合わせて日程を調整。「前日から考えていた」という質問はコンディション調整のことだ。「この数年はコンディションが落ちて100%のパフォーマンスが出せないモヤモヤ感があったんで」。ブルペン投球中にもかかわらず、真っ先に聞いてみた。

そこは同氏も現役時代に気を付けていた部分だった。「自分が硬くなってきてるところは(同氏も)同じところを言っていた。そこを入念にやっていった方がいいと。やっぱり間違ってなかったと答え合わせができた」。今キャンプには体のケアグッズも持ち込んでいるが、その思考や方向性が正しかった。サウスポーの大先輩から、お墨付きを得て笑顔を見せた。

技術面では、投球時の重心の高さを低く保つ意識の重要性を説かれた。「年々、高くなっていると感じていた」という中で、意識するのは軸足となる左足。スパイクの皮からユニホームの裾にかけてマウンドの土が付くイメージを持つことで、カバーできると教わった。「『それを(土に)付けろとは言わん。ただ、その意識を持ち続けることが大事』って言われたのが、自分も『まさにその通りや』って」と再確認した。

同氏からは「宮西君、何試合放った? 」と問われて「900(試合)です」と答えると「あと100。行け。ウチの岩瀬を抜け」。元中日の岩瀬氏が持つNPB記録の1002試合登板超えを期待され、さらに50歳57日という史上最年長登板となる同氏は「僕の年齢の最年長記録も抜いてほしい」とも期待した。

これには宮西も「ねぇ…うん、勘弁してください」と笑うしかなかったが、「1000試合とかいったら『名球会に俺は推薦する』からってすごくハッパかけてくれた。すっげえ、ありがたかった」。40代を第一線で駆け抜けるパワーをたっぷりと注入された。【木下大輔】

○…堀も2軍の国頭から名護キャンプに参加し、臨時コーチの山本昌氏から指導を受けた。宮西と同様に右肩で投球方向に狙いを定める意識の仕方を教わるなど、レジェンドの思考にたっぷり触れた。さらに同氏からは「俺、高校時代のあなたを見て一番評価してたんだよ」とも言われた。同氏の現役時代と同じ34番を背負う堀は「高校の時から知ってもらえていて、34番っていうのもあって『しっかり頑張れ』と。なんとか自分の中に取り入れていけるようにしたい」と話した。