ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の8日のスノーボード男子パラレル大回転予選で、斯波正樹(39=TAKAMIYA Z…
ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の8日のスノーボード男子パラレル大回転予選で、斯波正樹(39=TAKAMIYA ZAO ONSEN)がボードの板から禁止されているフッ素成分が検出されて失格となった件で、ワックスの製造元の日本メーカー「ハヤシワックス」が10日に声明を出した。
同社のHPで林真子代表の名前とともに「冬季オリンピック出場 斯波正樹選手に関するご報告」と題して掲載。「日頃より弊社製品ならびに斯波選手を応援してくださっている皆さまに、多大なご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」とした上で「弊社ハヤシワックス製品からフッ素が検出された事実は一切ないということを、メーカーとして明確にお伝えいたします」と断言した。
同社は斯波から報告を受け、時系列に沿って事実関係の確認を進めてきた。今五輪ではワクシングを行う専属サービスマンが選手と異なる場所に宿泊しているため、ハヤシワックス製品に対しての施行経験が無いコーチが、他国チームで使用されていた海外製ワックスを施行したという。そのことを踏まえて、ハヤシワックス製品からフッ素が検出された事実が一切ないことを強調した。
斯波も同社にメッセージを寄せ「自分のコーチにハヤシワックスのベースワックスおよびレースワックス一式を袋に入れて手渡しており、当初はそれらを使用してワクシングしてもらっているものと認識していました。しかしレース前夜、ワクシングの途中で一度夕食のために戻った際、『今◯回目を塗っている』『他国チームのサービスマンと同じ内容をすべて教えてもらって塗っている』という趣旨の説明を受けその時点で初めて、渡していたワックスとは異なる内容が含まれている可能性を認識しました。ただし、すでにレース前夜の遅い時間帯であったこともあり、その場で強く踏み込んだ確認や変更を求めることができず、結果として、そのまま競技に臨む判断となってしまいました。この点については、私自身がもっと強く意思表示すべきだったと深く反省しております。そして何より、ハヤシワックス様に対して申し訳ない気持ちを抱いたのが、まさにこの前夜のタイミングでした」と状況を説明した。
同社は今回ワックスを担当したコーチは斯波が長年、絶対的な信頼を寄せている指導者であると補足し「今回のフッ素検出については、現時点では原因を断定できておりません」と説明した。
また「現在、一部の新聞およびメディア報道において、あたかも本件において弊社ハヤシワックス製品が使用されていたかのように受け取られる表現が確認されています。しかしながら、選手本人からの報告および現時点で確認できている事実関係から、本件において弊社ハヤシワックス製品がフッ素検出の原因となった事実は一切ございません」と強調。「弊社は今後も選手の皆さまに安心してご使用いただける製品づくりに真摯に向き合い、信頼に応え続けてまいります。また、困難な状況の中でも誠実に競技と向き合い続けてきた斯波正樹選手を引き続き応援してまいります」とサポートを約束した。