今年の高校生は織田 翔希投手(横浜)、菰田 陽生投手(山梨学院)、末吉 良丞投手(沖縄尚学)の「高校生BIG3」が主役に…

今年の高校生は織田 翔希投手(横浜)、菰田 陽生投手(山梨学院)、末吉 良丞投手(沖縄尚学)の「高校生BIG3」が主役になりそうだが、この3人に続く投手として期待したいのが、吉岡貫介投手(大阪桐蔭)だ。

 最速153キロを誇る剛腕は、秋の大阪大会5回戦以降、24回39奪三振とドクターKぶりを発揮した。昨年の二枚看板、オリックス2位の森 陽樹投手、ENEOS入りの中野 大虎投手と比較しても完成度は上である。

 昨年6月、関東第一との親善試合で登板した吉岡の投球は衝撃的だった。常時145キロ前後・最速147キロの速球は角度があり、同じ試合で登板した中野と比べても、打ちにくそうに感じた。さらに縦割れのカーブも精度が高く、今後が楽しみな投手に映った。当時、西谷浩一監督は「故障が多く、投げられない時が多かった。夏は戦力として期待している投手です」と語っていた。

 吉岡の魅力は体重がしっかりと乗った投球フォームから繰り出す回転数の高い直球だ。織田、菰田と比較しても負けていないと思えるほどの強さがあり、出場が決まったセンバツでも圧倒的な投球をすれば自然と評価は上がるだろう。爆発力のあるストレートを投げられるのも下半身主導の動きから上半身を鋭く振り下ろせる投球フォームにある。

 変化球は120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブといずれもそれほど速くないが、手元で鋭く曲がるので、空振りを奪える。カウントを取ることもできるので、投球がまとまっている。それでも秋までは自慢のストレートで圧倒した投球スタイルが光った。高卒プロへ向けて変化球のレベルアップは必須だ。

 ストレートの凄み、フォームなど技術面については申し分ないが、故障が多いのを見ると、並外れたストレートを投げるだけの頑丈さがまだないのだろう。冬場はさらに体力強化、筋力強化で怪我に強く、1試合通して140キロ台後半の速球を投げられる体力を身につけていきたい。加えて変化球の精度を高めつつ、大阪、近畿大会の舞台で繰り広げた奪三振ショーを甲子園の舞台でも発揮すれば、ドラフト上位指名も近づくだろう。

 この1年のパフォーマンスで「BIG3」に並んで「四天王」と呼ばれるような存在になることを期待したい。