元巨人の槙原寛己氏(62)が12日、都内で会見を開き、プロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」に、東京都の球団として初…

元巨人の槙原寛己氏(62)が12日、都内で会見を開き、プロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」に、東京都の球団として初加盟を目指す「東京レジデンシャル」のCCO(チーフ・コミュニケーション・オフィサー)に就任すると発表した。

プロ球界での豊富な経験と人脈、さらに長年にわたり野球解説者やタレントとして情報発信に取り組んできた実績を生かし、現場体制の整備、ファン基盤の形成、地域社会との関係構築に取り組む。

槙原氏は「コミュニケーションを第一に、地域に愛される球団を作るための大役。身が引き締まる思いです」と、ミスター・パーフェクトならぬミスター・コミュニケーションとして、まずはチームの周知に務める。

CBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)ではなく、あえてC(コミュニケーション)を冠した役職を選んだ背景には、地域住民やファンとの距離を縮めたいという球団の強い意向がある。

槙原氏は「巨人のOBとして、同じ東京の名を背負うチーム同士、近くジャイアンツにもあいさつに伺いたい。東京の野球をともに盛り上げる提案ができれば」と意欲を見せた。

選手選考については、11月以降にトライアウトを実施予定。槙原氏は「球は速いがコントロールが悪いといった、一芸に秀でた尖った才能を歓迎したい。若者の夢の受け皿になりたい」と語り、自前の選手を育ててNPBへ送り出す「育成の場」としての価値向上を誓った。

監督やコーチ人事については、知名度よりも「地域に住み込み、情熱を持ってチームをゼロから作りたい」という熱意を最優先する方針だ。東京発の独立リーグ球団という前例のない挑戦。レジェンド槙原氏の発信力と、西多摩の豊かな自然環境を生かした「育成型球団」が、日本の野球界に新たな風を吹き込もうとしている。

同球団は昨年10月に設立し、11月にBCリーグの準加盟承認を受けた。27年4月からリーグ戦への参戦を目指す。活動拠点は青梅市とあきる野市。企業版ふるさと納税を活用して、老朽化した市民球場の電光掲示板改修やラバーフェンスの設置など、中長期的なインフラ整備を進める計画を明かした。

杉戸(埼玉)で高校球児として汗を流した内田広輝社長は「我々はNPB球団の競合ではなく、補完的な立場。地域社会と日常的につながり、野球を通じて人材を育てる文化を発信したい」と話した。

BCリーグは、06年に発足。関東・甲信越のチームが中心となって構成され、昨年は福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、神奈川、山梨、長野の8チームが加盟。今季から千葉が参入する。これまで湯浅(阪神)や和田(ロッテ)ら75人のNPBを輩出しており、新球団も「NPB入りを夢見る若者の育成」と「野球による地方創生」の両立を目指す。

◆槙原寛己(まきはら・ひろみ)1963年8月11日、愛知県出身。81年ドラフト1位で大府から巨人入団。斎藤雅樹、桑田真澄と先発3本柱として巨人を支えた。94年5月18日に史上15人目の完全試合を達成。01年オフに引退。現役19年で463試合に登板、159勝128敗56セーブ、2111奪三振。