なぜ? どうして? これを知ればミラノ・コルティナオリンピック(五輪)の観戦がもっと楽しくなる。今回はカーリングの試合中…

なぜ? どうして? これを知ればミラノ・コルティナオリンピック(五輪)の観戦がもっと楽しくなる。今回はカーリングの試合中での選手の「声」に注目します。

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カーリングのテレビ中継では、選手の声がよく聞こえる。マイクを通して「イエス」や「ウォー」などのかけ声や、数字を使った指示を耳にする。

カーリングでは、かけ声が非常に重要になる。主に作戦を立てるスキップの指示に沿って、氷をブラシでこする2人のスイーパーがストーン(石)の置き場所を調整する。

「イエス」や「ヤップ」は「スイープしろ」。つまり氷を掃け、という指示になる。より力強くこすってほしい場合には「ハード」「ハリー」、軽くスイープしてほしい時には「クリーン」。掃くのをやめるときには「ウォー」と声をかけ、得点を取りやすい状況を作っていく。

また、数字を叫ぶ場面もある。ストーンが止まると予測される場所を1~10で示し、スイープの強弱に生かす。高得点となるハウス(円)の中心が「7」。そこを起点として、投げ手から見て手前に止まりそうなら6、5、4と数字が減る。ハウスに入らないストーンは、3、2、1と数えられる。一方でハウス中心を越えて奥に行きそうな場合は8、9、10と数字が増える。たとえば「8」の場合は、石のスピードがやや速く、円心の少し奥に止まりそうなことを示している。

10より大きい数字が飛び交うこともある。「ホッグライン」と呼ばれる2本の線の間を、どれだけの秒数で石が通過するかを伝えている。選手は腰のあたりにストップウオッチを着けており、各自で秒数を計測して、氷の状態や石の進み具合などの情報を集め、作戦に活用している。