【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬【ミスワキ】 アメ…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【ミスワキ】

 アメリカで生まれ、仏英米で13戦6勝。サラマンドル賞(仏G1・芝1400m)を勝ちました。

 大種牡馬ミスタープロスペクターの最初期の産駒(3世代目)で、同産駒のヨーロッパにおける2頭目のG1馬です(1頭目はハローゴージャス)。シーキングザゴールド、ウッドマン、マイニング、クロマイト、ガダボートなどと同じく「ミスタープロスペクター×バックパサー」のニックスから誕生し、2代母の父がスタミナ型で芝適性もあるプリンスキロだったので、スピードを武器とするミスタープロスペクター産駒のなかでは珍しく、芝向きで距離がもつという特長がありました。1993年の凱旋門賞馬アーバンシー、1994年のジャパンC優勝馬マーベラスクラウンはミスワキ産駒です。

 アーバンシーは繁殖牝馬として大種牡馬ガリレオ、シーザスターズなどを産みました。このように母の父としてはきわめて有能で、他にダラカニ(カルティエ賞年度代表馬)、デイラミ(カルティエ賞年度代表馬)、エルナンド(仏ダービー)、サイレンススズカ(宝塚記念)、ザッツザプレンティ(菊花賞)、タイキフォーチュン(NHKマイルC)などを出しています。

 サイレンススズカが事故死し、マーベラスクラウンがセン馬だったこともあり、わが国におけるミスワキの血の浸透は欧米に比べると後れを取ることとなりました。

 モズアスコットはミスワキ4×3、ソットサスとシンエンペラーの全兄弟は母スターレッツシスターにミスワキ3×3があります。素晴らしい良血なので、血を重ねることでも効果的です。サイレンススズカがもし血を残していたら、ガリレオやシーザスターズと組み合わせることで、おもしろい血統的展開があったかもしれません。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「ブルードメアサイアーランキングで歴代最多首位となった種牡馬は?」

 ブルードメアサイアーとは「母の父」のことです(ブルードメア=繁殖牝馬、サイアー=父)。歴代最多首位はノーザンテースト。1990年から2006年まで17年連続首位となりました。サッカーボーイ、サクラバクシンオー、フラワーパーク、エアグルーヴ、デュランダル、ダイワメジャー、ダイワスカーレットなどそうそうたる名馬たちの母の父にノーザンテーストがあります。

 歴代2位はサンデーサイレンス。2007年から2019年まで13年連続首位です。

 つまり、わが国のブルードメアサイアーランキングは、1990年から2019年までの30年間、ノーザンテーストとサンデーサイレンスの2頭だけで首位を維持したことになります。