<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スノーボード>◇11日(日本時間12日)◇男子ハーフパイプ予選◇リビーニョ・ス…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スノーボード>◇11日(日本時間12日)◇男子ハーフパイプ予選◇リビーニョ・スノーパーク
【リビーニョ(イタリア)=木下淳】前回22年の北京五輪王者で、骨折したままで4大会連続のメダル獲得を狙う平野歩夢(27=TOKIOインカラミ)が、異次元の予選通過を果たした。出場しただけで「奇跡的…自分でもビックリ」と驚く中、試技2本を完走。83・00点から2本目は85・50点まで上げ、全体7位で13日(日本時間14日)の決勝に進んだ。
会場で見守ったレジェンド、ショーン・ホワイト(39=米国)も感服した。
「インクレディブル(シンジラレナイ)」
日本人記者に取材を申し込まれ、そう第一声で発した後も「実力だけでなく、けがを抱えながらの活躍って…。本当に感動的で勇気づけられるよ。うん、感動的だね」と手放しで称賛した。
平野歩は、予選の上位12人に19人目で到達。フィギュアスケート男子の羽生結弦以来、日本史上2人目の個人種目2連覇へ、不屈の闘志で挑戦できる舞台に舞い戻った。
予選を終えると、取材エリアでホワイトに話しかけられた。しばし雑談し「ショーンは、この前も、けがの心配で連絡くれたり。まさかいるとは思っていなかったんで。引き続き、けがの心配だったり、元気か? 家族は来てるのか? みたいな話をして、最後に『楽しんで』と言われました」と明かした。
15歳の初出場から14年ソチ来会で銀メダル、18年平昌大会で銀、22年北京で金の平野歩。4度目の五輪前最後の実戦となった先月17日にワールドカップ(W杯)スイス大会で深刻な負傷を負った。
決勝で板が折れ曲がるほど激しく転倒し、股関節の腸骨など複数箇所の骨折や打撲の診断を受けた。一時帰国して治療を受けながら段階的に練習を再開。直前の練習で2回も転倒し、ヒヤリとさせたが、予選は2本ともそろえて驚異の回復力、強靱(きょうじん)な心身を見せつけた。