カーリング日本女子フォルティウスが12日、スウェーデンとの1次リーグ(L)初戦に臨む。18年平昌五輪金メダルの強敵との対…

カーリング日本女子フォルティウスが12日、スウェーデンとの1次リーグ(L)初戦に臨む。18年平昌五輪金メダルの強敵との対戦は、4チームが進む準決勝進出を占う一戦となる。日本女子はロコ・ソラーレが18年平昌銀、22年北京銅メダルを獲得しており、3大会連続メダルが期待される。元日本代表サードの市川美余氏(36)が1次L突破のポイントを解説した。【取材・構成=飯岡大暉】

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日本女子フォルティウスのメダル獲得は70%と予想する。12月の最終予選を突破して波に乗り、十分に金メダルの可能性もある。ただ、あくまで実力を存分に発揮できればの話。勝てる相手に負けるようなことがあれば展開は分からない。

チーム別世界ランキング1位のカナダ、2位スイスは実力で1つ頭が抜けている。1次L通過の残り2枠を韓国、日本、スウェーデンで争う構図になるだろう。この3チームはワールドツアー最高峰のグランドスラム大会でも準決勝進出を争っており、実力はほぼ互角。初戦のスウェーデン戦がとても重要になる。最終予選では氷の読みに1戦目から対応できた。今回も同じことができれば1次L突破に近づく。欧州は氷の質が普段とは違う可能性もあるが、いろいろな環境で経験を積んでいるので、問題なく対応できるだろう。

1次Lは10チームでの総当たり戦。準決勝進出には6勝がほしい。過去2大会はロコ・ソラーレが5勝4敗の4位で1次Lを通過してメダルまで駆け上がったが、かなりギリギリだった。2強に敗れたとしても、スウェーデンもしくは5戦目の韓国には勝利したい。

キーマンはやはりスキップ吉村紗也香選手。五輪は実力が拮抗(きっこう)し、接戦の試合が多い。重圧のかかる場面で、いかに安定したショットを続けられるかが大事。北京五輪は代表決定戦でロコ・ソラーレに敗れて出場を逃したが、4年間でかなり強化された。昨年の代表決定戦、最終予選といいショットを決められていたので、初五輪でもプレッシャーに勝てるかどうかがポイントになる。

五輪経験者が多いのも強みの1つ。リード近江谷杏菜選手は10年バンクーバー大会、サード小野寺佳歩選手は14年ソチ大会に出場している。同行する船山弓枝、小笠原歩両コーチも3大会に出場。初出場の大会では注意力が散漫になりがちだが、五輪を知る4人がサポートしてくれれば余計な雑念が生まれない。とても心強い存在だと思う。

女子カーリングは12日に開幕して、決勝が22日。他競技と比べて大会期間が長く、試合時間も3時間弱と長い。五輪は注目してもらえる貴重な機会なので、カーリングのおもしろさを見せてくれる試合運びを期待したい。選手たちは4年間血のにじむような努力をしてこの舞台に立てる。悔いのないプレーをしてほしい。(元日本代表サード)

◆五輪女子の大会方式 10チームが総当たりの1次Lを行う。上位4チームが準決勝に進出。勝敗が同じ場合は当該チーム間の対戦成績、次にドローショットチャレンジ(DSC)で決定。20日の準決勝は1位と4位、2位と3位が対戦。敗者は21日の3位決定戦に回る。決勝は22日に行われる。

◆市川美余(いちかわ・みよ)1989年(平元)6月28日、長野県北佐久郡軽井沢町生まれ。98年長野五輪を見て8歳で競技を始める。中部電力で11年から日本選手権4連覇。日本代表で出場した13年世界選手権で7位。パワフルなテークアウトが得意なサードで、14年春に現役引退した。